トレーニング

栄養とトレ―ニングのスペシャリストが考える「減量の5箇条」 後編

前編では①減量中でもしっかり食べること、②サプリメントは年齢と状況に応じて活用するをご紹介しましたので、まだご覧になっていない方は上記リンクから記事を読んでください。

減量の〝カード〟は
小出しにすべし

鈴木 減量には、トレーニング、食事、サプリメント、有酸素運動などと、カードがいくつかあります。そのカードを最初から何枚も出さないこと。例えば、まず食事を減らすのであれば、それだけを頑張って他は変えない。カードを一気に出してしまうと、代謝が下がって効率が悪くなってしまいます。一つのカードを試して計画的に落としていき、減らなくなってきたときにまた別のカードを切っていく方式のほうが、私はいいと思っています。

桑原 徐々にカードを切っていくためには、それなりの期間が必要だということも強調しておきます。計画的に進めることが大切です。

鈴木 私は、少しずつカードを切ることで、減量だけでなく、トレーニングそのものにも余裕が出てきたと感じています。昔は、トレーニングと併せて有酸素運動もしていましたが、今はまったく取り入れていません。

桑原 昔と今とで変わってきた余裕って、どんな変化なんですか?

鈴木 体が動いてきた感じです。前は、あまり理解せずにひたすらトレーニングしていて、使えてい部分が多かったんだと思うんです。徐々に考えながらトレーニングするようになって、股関節周り、肩甲骨周りの使い方、効かせ方がうまくなったと思います。今は、特別やらなくても絞れない部分が出てこなくなりました。エビデンス的には、部位ごとの脂肪燃焼はないと言われていますが、お腹の上部など昔なかなか絞れなかったところがあったので、体感的には一部の脂肪燃焼もあるような気はしています。

桑原 例えば、力士は四股を踏むので、脚にはあまり脂肪が乗りませんが、おなかにはたっぷり皮下脂肪がある。これは、見ようによっては部位別の脂肪燃焼です。つまり、効かせていないところには脂肪が乗りやすいということです。ただ、普通の人は体の一部の筋肉だけに効かせるなんていうことは難しいので、それはやはりトップビルダーの技術ですね。

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