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【ウソのようなホントの話】“ナチュラル”でデカくなるには筋肉が動かなくなるまで追い込まないといけないのか!?

今年、17年の日本ボディビル選手権出場キャリアの中で最高位の2位にまで登り詰めた、日本ボディビル界の“ジュラシック”こと木澤大祐選手のボディビル珍エピソードを紹介! 世界七不思議、七つの海、虹の七色、七にまつわるいろいろな事象が世の中にはあるが、ジュラシック木澤選手にも都市伝説的な七つの(あるいはそれ以上!?)逸話があるとかないとか。その真実に迫る !

文:岡部みつる、アイアンマン編集部 

追い込むのは自信がある!?

「トレーニングを始めた環境が全く重量のないところでセットバーベルも45kgまで、ダンベルも25kgまでで、強度を高くするといったら追い込むしかなかったんです。

1セットの中で延々とドロップセットを続ける、レストポーズを入れる、補助をつける、っていうことをネチっこくやって、とにかく限界までやり抜く。

そうやって初心者の時代を過ごしてきた経験から習得した知恵でしょうか。あくまで

『心肺機能の限界』

ではなく

『筋肉の痛みの限界』

とか

『筋肉が反応しなくなるまで、動かなくなるまで追い込む』

っていうのが僕の理想です。情報も何もない時代に自分で考えて辿り着いた理論が

『セット終了時に動かなくなるまで追い込めば筋肉は成長する』

というものです。具体的に言えば

『放心状態』

がその状態なのかな・・・」 

今日では、トレーニング業界には非常に多くの情報が流通しており、特に初心者にあってはその選択に迷ってしまい右往左往したトレーニングを行っている方が多々いる。また、ジムには様々なマシンも多く設置され、メニューの選択肢は多いが、それが逆にトレーニングの‟質”を低下させる原因にもなっていることがある。そんな中、木澤大祐選手が話したことは、現在のトレーニング理論をぶち壊すようなものでありながらも、筋肉を大きく強く成長させるのには必要不可欠な大事なパッションなのであろう。メニューの選択に、また筋肥大の停滞を感じている方は、ぜひ‟追い込む”トレーニングを実践してみては。

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木澤大祐(キザワ ダイスケ)
1975年1月9日生まれ、愛知県名古屋市出身。身長170cm、体重82㎏(オン)、オフ(89㎏)医療廃棄物の回収という肉体労働をしながら大会出場を続けていたが、2017年2月にJURASSIC ACADEMYをオープン。2019年4月には独立してオーナーに。爆発的な筋量を誇り「ジュラシック木澤」「東海の恐竜」の異名で多くのファンを持つ。2020年7月7日からJURASSIC KIZAWACHANNEL(YouTube)を開設。登録者数4.6万人。一男二女の父。
主な戦績:1995年 日本ジュニア選手権優勝、2003年 ジャパンオープン選手権優勝、2008・2019年 日本選手権4位、2014・2015・2019年 日本クラス別選手権85㎏級優勝、2021年  日本選手権2位


執筆者:岡部 みつる(オカベ ミツル)
昭和の終焉に渡米。’93年、米マスキュラーデベロップメント誌のチーフフォトグラファーとして年間契約。’96年からMOCVIDEOを設立「オリンピアへの道」をはじめロニーコールマン、ジェイカトラーなどトッププロビルダーのDVDを制作。’08年に会社を売却し帰国。マッスルメディアジャパンと協力し「Mr.日本への道」をはじめ鈴木雅、田代誠、合戸孝二、ジュラシック木澤といった日本のトップビルダーの撮影や編集に携わる。標高634mの鹿、不如帰、ヒグラシに囲まれた山中にワイフと愛犬サチとの3人暮らし。YouTube『ミッツTV』で撮影裏話など配信中。’92NPC-Mr.L.A. ライト級優勝。


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