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柔道でキャリアを積んだ新潟出身の豪腕マッスルキューティー

数多くのドラマが見られた昨年の日本選手権。選手たちはどのような思いで、あの日のあのステージに上がったのか。ここでは男子ボディビル、女子フィジークの各2位から12位までの選手を単独取材。感動の舞台裏に迫る。

マッスルキューティー村山彩乃

取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介

2021年女子日本フィジーク選手権大会7位・村山彩乃「今年は負のループにはまってしまいました」

2019年の大会が終わって以降、次は3位以内に入ることを目標にトレーニングや調整を続けてきました。しかし、コロナの関係で仕事が忙しくなり、調整をうまく進めることができませんでした。昨年の春から新潟県連盟の理事をしたり、カラーリストをしたり、いろんなことに手を出し過ぎてしまって(苦笑)。自分で自分を忙しくしてしまいました。いつもは試合の半年前から減量に入って、段階的に計画を立てて調整を進めていくようにしているんです。昨年は全く計画通りに進められず、いろんなことを行っているうちに時間だけが過ぎていきました。
9月の日本クラス別に出た時点で、このまま続けても調整が上手くいかないことは明白でした。そこで日本選手権の出場は見送って、いったん調整をストップしたんです。ですが、今年は私のポージング指導をしてくださっている宮田みゆきさんも久々に大会に出ることになりました。私以外のクライアントさんも何人も出場するから、可能であれば一緒にステージ立たないかというお誘いもあり、出場することを決めました。
そこからは、2週間で一気に絞りました。私はこれまで柔道とかボクシングとか体重別の競技をやっていたので、これまでの減量を思い出すような感じで、筋量を捨ててでも絞ろうと思いました。とにかく、ラストの2週間は「絞ること」のみに集中しました。3年前はじつは有酸素を一切やらなかったんです。今年は有酸素を入れたんですが、それでも絞れませんでした。仕事も忙しくて休みがなく、身体を休める時間も全く取れませんでした。
そして、有酸素に時間を取ったら今度はトレーニングの時間が取れなくなる…という負のループにはまってしまいました。ただ、これは勝負の世界なので、負けは負けです。目標には届きませんでしたが、出来る限りのことをやっての7位なので、結果は結果として受け止めています。調整がうまくできないまま試合に出場して、これはこれでいい経験が出来たと思っています。昨年の経験したことを今年に活かしていければと思います。来年は世界選手権も視野に入れていきたいです。

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