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「睡眠時間を削って一晩中有酸素運動を」ビキニ筋肉アスリートのデビュー秘話

デビュー6年以内のトップ選手たちが、大会に初めて出場したときのことを振り返る。大会までに準備したほうがいいこと、知っておいたほうがいいことは?さらに、初めて大会に出る人に向けたアドバイスをしてもらった。今回は昨年の東日本ビキニフィットネス選手権オーバーオール優勝・オールジャパン選手権5位・片岡彩香選手だ。

取材・文:IM編集部 撮影:中島康介 

「減量が追い付かず、最後の1週間断食したり、睡眠時間を削って一晩中カーディオをすることに」

兵庫オープンに向けて、大会出場経験が一度もなかったため、少しでもステージに慣れておきたいと思い、マッスルゲート東京への出場を決めました。普段からゴールドジム表参道東京に通っているため、大会後すぐにフィードバックを受けることができ、現在の私がどのように評価されるのかを知ることができると考えました。マッスルゲートはポージングもJBBFと同ルールとのことでしたので、JBBFの大会に向けた事前準備として出場しました。
私が大会に出ると決めてから初出場までは丸3年でした。2017年に大幅なダイエットをして、ダイエット以外の新たな目標を模索する中でビキニフィットネスという競技を知りました。2018年のオールジャパンの観戦をきっかけに、JBBFの大会に出場することを目指してトレーニングをするようになりました。じつは、2019年の大阪オープン大会でデビューする予定だったのですが、当時の私は競技者のトレーニング方法や減量方法が分からず、出場を辞退した経験があります。2020年にリベンジしようと思った矢先にコロナで全ての大会が中止となり、2021年にやっと出場が叶いました。
初めての大会に出るにあたり、真っ先に大会用のヒールを購入し、ポージングの練習を始めました。ダイアナ戎橋店(JBBF公認シューズ販売店)で初めてヒールを履いたときの高揚感は忘れられません。憧れの選手の動画を何度も観て、何度も真似をして、3年間繰り返し練習してきました。また、各地で開催されるポージング練習会付きの初心者講習会や、安井友梨選手のセミナーにはよく参加しました。
衣装となるビキニを注文したのは大会の4カ月前です。リーナーズビキニで、SVビキニの衣装を購入しました。昨シーズンのグリーンのビキニは、3年前から購入を決めていた衣装でしたので、自宅に届き、手に取った際には込み上げるものがありました。
出場までの準備で特にこだわったのは日焼けです。大会の3カ月前から日焼けをスタートしました。最初はゴールドジムのベッドタイプのマシンで、1回15分の使用を週1〜2回のペースで1カ月間続けて下地を作りました。下地ができてからは、日焼けサロンにある中強度のスタンディングタイプのマシンを1回20〜30分使用し、大会の4日前まで週3〜4回のペースでコンスタントに焼き続けました。大会直前は、起床→タンニング→カーディオが毎朝のルーティンでした。初出場の大会に向けた減量については、2020年6月にゴールドジム表参道東京に入会してから6カ月でマイナス7㎏のダイエットし、2021年1月からは大会に向けた減量に切り替え、4カ月でマイナス6㎏の減量を行いました。
初めての大会に出て失敗したことは、これは初出場の大会に限らず、減量に失敗したことです。昨シーズンに出場した全ての大会において、最後の1週間は絶食したり、睡眠時間を削って一晩中カーディオをしたりと計画的な減量ができませんでした。また、大会が終わる度に気持ちが切れてしまい、毎回立て直すのにも苦労しました。ただ、失敗の数以上に収穫があったデビュー年でしたので、競技2年目の今シーズンは減量が楽しみです!
誰でも最初は初心者です。深く考えず見切り発車でどんどん挑戦してください。いつだって‟今”がスタートのタイミングです。挑戦と失敗に無駄なことは一つもなく、必ず収穫があります。2022年、私も挑戦し続けます!


かたおか・あやか
1990年12月21日(31歳)、身長168.5cm、パーソナルトレーナー。トレーニング以外の趣味:今はトレーニングとビキニフィットネスで頭がいっぱいです。
初大会と結果●2021年マッスルゲート東京ビキニ35歳未満163cm超級優勝
主な戦績●2021年兵庫県オープン大会35歳未満163cm超級&オーバーオール優勝、東日本選手権35歳未満163cm超級&オーバーオール優勝、オールジャパン選手権35歳未満163cm超級5位、ゴールドジムJAPAN CUP35歳未満163cm超級2位


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