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46歳で「ボディビルダーのような身体になりたい」と本格的に筋トレを開始!1年10カ月で驚きの変化を遂げ、見事優勝を達成した公務員

溝口真司選手夢に挑戦することは簡単なことではない。7月3日に開催されたマッスルゲート熊本クラシックフィジーク新人の部で優勝した溝口真司選手は46歳でトレーニングを本格的に開始した。「ボディビルダーのような身体になりたい」という夢に向けて、最初はホームジムから、そしてジムに入会して鍛え始め、1年10カ月という短い期間で結果を残したのだ。ここでは、溝口選手からどのようなトレーニングをしているのか、そして24時間の三交替勤務という仕事との両立法などを聞いた。

【写真】溝口真司選手の50歳目前とは思えないバキバキな肉体美

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

溝口真司選手

──いつからトレーニングを始めましたか?
「小中高の部活からの延長と、大学でトレーニング学や運動生理学などを学んだこともあり、社会人になり仕事が忙しい中でも体型を維持する程度にはトレーニングをしていました」

1年10カ月前の溝口選手

1年10カ月前の溝口選手

──ボディコンテストを目指したきっかけは何ですか?
「人生50年と言われる年齢に差しかかり、『一度は憧れるボディビルダーのような身体になりたい』と若い頃から思い続けていた中で、仕事の配置替えで使える時間が増えたことで今しかないと思い、コロナ禍の一昨年10月に器具を揃えて家トレを始めました。当初は数年かけて大会出場するつもりでしたが、昨年11月に嶋田慶太選手にパーソナルトレーニングをお願いしたとき、『出るつもりなら先に延ばさず出場した方がいい』と助言いただき、すぐにゴールドジムに入会し本格的なトレーニングを始めました」

──仕事とトレーニングの両立について苦労、工夫していることは何ですか?
「公務員をしています。仕事の日は決まった時間に栄養を摂れなかったり、食事抜きになることもあるのですが、これは仕方ないと思って割り切り、数日スパンで調整するようにしています」

──現在のトレーニングについて教えてください。
「仕事が24時間の三交替勤務で、仕事の日はトレーニングできないので、胸と二頭筋、背中、肩と三頭筋、脚の4分割にして、仕事の日をオフ日にしています。年齢が年齢ですので、トレーナーと相談をして、各メニューを4セットずつ、内2セットは10レップ、残り2セットは20レップで扱える重量で、筋肥大と筋密度向上の両方を狙ってトレーニングしています。一つひとつの種目を、筋肉の収縮や伸展を感じながら丁寧に正しいフォームで行うことを意識してトレーニングしています。また、限界後にパーシャルでも必ず数レッププラスすること、できる限り1kgずつでも負荷を上げていくことも心掛けています」

──トレーニングをしていて良かったことは何ですか?
「生活が規則正しくなって暇を持て余すことがなくなり、日々充実感があります。健康診断の結果も良くなりました。元々好きでしていることですし、トレーニング中は肉体的にも精神的にもキツいですが、筋肉は裏切らないので、トレーニングをすればするだけ変わりますし、あまり辛いとは思いません」

──栄養面でこだわりはいかがでしょうか?
「性格的に決まったものを食べるのが苦ではないのでルーティン化していますが、偏り過ぎないよう時々食材を変えるようにしています。サプリメントは一通り摂取しており、効果を実験中ですが、グルタミンは摂取し始めてから、腸が弱かったのも改善しており、必需品です」

──減量で意識していることがあれば教えてください。
「いろいろな方からご指導いただいた受け売りですが、なるべくカロリーは変えずに運動量を増やして減量するようにしています。またPFCはしっかり計算していますが、子どもの小袋のおやつや、家族が食べている料理を一口つまんだりしてストレスが溜まらないようにしています」

──バルクアップについてはいかがでしょうか?
「まだ1年目で本格的なバルクアップはこれからですが、今回4ヶ月で13キロ減量し、期間が長く少し疲れたので、短く済むよう体脂肪を増やし過ぎないようにしようと思っています」

──次の目標を教えてください。
「まずは7月31日のJBBF福岡県クラシックフィジーク選手権に出場します。私は個人的にクラシックフィジークが好きなので、今後バキュームの質を上げ、足りない部分をバルクアップするなどしてフランク・ゼーンのような均整の取れた美しい身体を目指します」

──初めての大会で困ったことや不安だったことはありますか?
「正直何をどうすればよいのか全く分からなかったのですが、ネットで調べたり、トレーナーに尋ねたりして何とか出場にこぎつけました。ただ全部誰かに頼るのではなく自分で調べてやったことが、結果的に良かったと思います。当日は運営側におられた顔見知りのジムスタッフの方に声を掛けていただいたり、同じジムの会員さんをはじめ控室で隣になった方などにもいろいろ教えていただいて気持ち的にも助かりました」

──今回の大会での反省点はありましたか?
「まずは大切さを痛感したポージングを日々練習することです。また新人の部だけでなくダブルエントリーで一般の部の選手とステージを共にして比較できたことで、自分の良いところや弱点が見えたように思いますので、今後のトレーニングに生かしていきたいです」

──最後にこれから大会を目指す方へのアドバイスをお願いします。
「少しでも大会に興味のある方はまず出てみるべきです。本当に楽しかったですし、参加して初めて分かることも多く、あと私はこれまで家でもジムでも黙々と一人でトレーニングしていましたが、大会で同じ参加者の方などとの交友関係も広がりました」

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