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スクワット230kg、53歳会社員!「この歳でも、面白いように記録が伸びる」トレーニング法とは?

スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目の合計挙上重量で競うパワーリフティング競技。近年、東京都パワーリフティング協会は、競技人口を増している。今回は、2021春に開催された東京都パワーリフティング選手権大会83㎏以下M2で優勝した大高太郎選手に12の質問をした。

取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:大高太郎 取材協力:東京都パワーリフティング協会

【画像】大高選手の230kgスクワット

トレーニングをはじめたきっかけ

中国駐在(2007年~9年)の2年間で体重が77㎏から95㎏と18㎏増えてしまったため、帰国後2010年ころから減量を目的でジムに通い始めたのがきっかけ。有酸素がメイン。以後、3カ月くらい思い出したように通い、数カ月~半年幽霊会員というのを繰り返し、2014年くらいから、真面目に週1~2くらいで、ベンチプレスを中心にフリーウェイトを触りだしました。

パワーリフティングをはじめたきっかけ

2017年に、ジム主催のベンチプレス大会に人数合わせで出場した際に、トップリフターの信田泰宏さんのセミナーがあり、それまでは、50歳目前だし、その割には力もあるし(ベンチプレス110㎏くらい)、歳も歳だから、現状維持できてれば十分でしょ。と思っていたのが、トップリフターの考え方や、毎日以上練習している等の練習の仕方を聞いて、ああ、自分はまだまだだな。伸びしろがまだまだあるのでは?ならば、来年(2018年)に50歳になるので、それをきっかにベンチプレスだけでなくパワーリフティングの大会にでてみようかな。と思ったこと。ただ、実際にちゃんとルールを勉強して、ベルト、ニースリーブ、リストラップ等のギアを買って本格的に始めたのは、2018年の7月中旬。つまり、9月の都大会の2カ月前からでした。スクワットもこの時に初めてローバーの練習を開始したのですが、最初は体が固く、腕とか、肩が痛くなり、ベンチプレスの練習にも影響し、どうなるかと思いましたが、なんとか大会までに間に合いました。

パワーリフティング競技・ベンチプレスの公式記録(ノーギアorフルギアもお答えください)

ノーギア M2(マスターズ2:50歳以上)
スクワット230㎏(83㎏以下)、ベンチプレス 140㎏(93㎏以下)、デッドリフト 215㎏(83㎏以下)

初めてのBIG3の記録(何年前かもお答えください)

スクワット(3年前):200㎏、ベンチプレス(4年前):112.5㎏、デッドリフト(3年前):185㎏

学生時代にやっていたスポーツ

水泳、ゴルフ

現在の職業

会社員

競技していることに対するご家族の反応

応援してもらっています。

普段の練習メニュー

週5から6。
ベンチプレス 週4~6:メインは、3~8セットくらい(3レップから10レップ その日の調子と気分で)。狙える日は、セットベストを狙う。
スクワット  週2~3:アップで1.5時間くらいかけて、200㎏~210㎏×1くらいまで持っていく。メインは1~3セット(2レップから5レップ その日の調子と気分で)。狙える日は、セットベストを狙う。
デッドリフト 週1~2 2日の場合、1日は、軽く。 メインは、3~5セットくらい (5レップがメイン)。狙える日は、セットベストを狙う。

パワーリフティング競技において苦労したこととそれを乗り越えた方法

苦労らしい苦労をしていないと思います。兎に角、楽しむことを第一に考えています。ラックの高さ合わせ申請を間違えて試技を失敗する等、失敗はたくさんありますが、それも楽しんでやっています。

ケガとの向き合い方

多分、胸郭出口症候群と思われますが、2020年の10月頃、ベンチプレスベストが140㎏から、突然、80㎏持つのがやっと。という感じになりました。最初は単なる疲労かと思って、練習量を減らしたのですが、まったく復調の兆しがないので、考えを切り替えて、過去の重量に引っ張られるのではなく、現状扱えている重量が自分のベストと認識しなおすことからの再スタートとしています。あせらずに地道に重量を伸ばしています(現状115㎏まで戻る)。少しでも重量が伸びているということで、全く心配はせずに、いつかは、以前の重量も通過点として記録は伸び続けるはず。と信じていやっています。

パワーリフティングをしていて良かったこと

努力すれば、しただけ結果がでること。今の歳(53歳)でも、面白いように記録が伸びており、とにかく毎日が楽しくなりました。

今後の大会での目標

M2 83㎏以下級で、世界大会に出場し、表彰台に上ること。そしてスクワットで世界一になること。目先では、スクワット現世界記録の242.5㎏を国内大会(非公式記録扱いとなりますが)で出すことです。

【画像】大高選手の230kgスクワット

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