コンテスト

美しすぎる筋肉芸術・嶋田慶太が審査員の経験を経て気が付いたこと!

「昨年のゴールドジムJAPAN CUPに出て本当に良かったです」と嶋田慶太選手は声を弾ませた。そこで見えた課題点をいかにして克服したのか。その改善策を聞いた。

取材・文:藤本かずまさ 撮影:上原秀樹

――昨年はジャパンカップに出場され、試合後に、塩分を控えすぎたため水分が抜けて身体が張らなかったとおっしゃっていました。
嶋田 絞り切った状態で実験してみたかったので、ジャパンカップ終了後、その1週間後にまた大会があると想定して、塩分と水分の調整をやってみました。また、ありがたいことに今年はゲストポーズに多く呼んでいただき、その都度実験してみたのですが、仕上がっていない身体に塩分を入れたのでむくんだだけで終わったこともありました(苦笑)。ただ、最終調整に関してはゲストポーズを重ねていく中でも掴めたものもあったので、そうした経験を日本クラス別で生かして、日本選手権につなげていきたいと思っています。

――昨年と今年はマッスルゲートで審査員を務めました。
嶋田 審査員の目線で見る機会をいただいて、自分のステージングにも生かせる発見がありました。最も感じたのは、例えば12人が決勝に残り、ファーストコールやセカンドコールなどの比較審査で、番号を呼ばれた4人の選手がステージ前方に出たとします。残りの8人はステージ後方に待機しているのですが、その4人を指名していない審査員は、おそらく後ろの8人を見ていると思うんです。そこで脱力している選手は、良くない意味で目についてしまいます。

――後ろで待機しているとき、嶋田選手は?
嶋田 僕は脱力しないようにはしていたんですが、やはり疲れてしまうので、番号を呼ばれて前に出たときに全力を出せるよう、待機している際は余力を残しておきたいという気持ちがありました。

――でも、実際に力を抜いて立っていると……。
嶋田 審査員からは、良くは見えないですよね。つまり、僅差で争っているときなど、一瞬でも力を抜いてしまったら不利になるということです。入場から退場まで、ステージに出ているときは常に見られているという感覚を持っておいたほうがいいということが分かりました。

≪続きはIRONMAN2021年10月号をご覧ください≫

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しまだ・けいた
1985年7月31日生まれ、福岡県田川市出身。
身長167cm、体重73kg(オン)77kg(オフ)
ゴールドジム博多リバレインにてパーソナルトレーナーとして活動中。バランスの取れた芸術的な肉体で、2019年の日本選手権で初めて決勝に進出し、トップ選手の仲間入りとなった。
主な戦績:
2014年 西日本選手権大会4位、福岡県選手権大会男子優勝、福岡県選手権大会ルーキーズ優勝、福岡県クラス別選手権大会70kg超級&オーバーオール優勝、九州選手権大会優勝
2015年 西日本選手権大会優勝
2018年 中央・東アジア選手権75kg級&オーバーオール優勝
2019年 ジャパンオープン選手権優勝、日本クラス別選手権75kg級優勝、日本選手権11位
2020年 ゴールドジムJAPAN CUP・ボディビル75kg以下級2位


執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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佐藤奈々子選手
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