コンテスト mens

ビキニフィットネスでも活躍し、ベンチプレス77.5kgを成功したのはキックボクシングトレーナー

岩井知子選手

11 月27 日(土)、28 日(日)新宿三角広場西WEST エリアにてマッスルゲートパワーコンテストが開催された。非公式大会ではあるが、自己ベスト更新の場として初心者からベテランまで幅広く参加。ここではベンチプレスチャレンジ女子70kg以下級で優勝した岩井知子選手をご紹介。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

▶次ページ:岩井知子選手のベンチプレス【写真】

岩井知子選手

女子70kg以下級 優勝 記録:ベンチプレス77.5kg

優勝の感想

重量更新できて更に優勝できて小躍りするくらい嬉しいです!パワーの大会は優勝する事よりも重量を伸ばしモチベーションUPの場です、今回は77.5キロ挙げました。次回は80キロ挙げるのが目標です。マッスルゲートのパワーコンテストは初めてです。すごく楽しかったです!また次回も挑戦させていただきます。

パワーコンテストに出場した理由

私は新宿スポーツジムというキックボクシングジムでトレーナーをやってます。はじめは単なる補強ではじめたウエイトトレーニングですが、今ではボディコンテスト(ビキニフィットネス)をメインに大会に出るようになりました。ボディのオフシーズンはビック3の重量を伸ばす筋力UPの為にパワーリフティングの大会に出ております。今回ボディコンテストが終わったものの減量で落ちた重量を元に戻し尚且つ公式記録より2.5キロUPさせようとエントリーしました。非公式でも重量更新できて優勝できてすごく嬉しいですのですが、どうも私の場合は練習で重量伸ばしてあげても大会で成功させないと強い気持ちと自信が持てず安定して重量を伸ばしていけないので、大会毎に重量を2.5キロずつUPして公式の記録と自信をつけて、脳に挙げられる重量だと認識させる作業の為に出ていますので今回は重量を更新させ脳にインプットさせる為にエントリーしました。大会では絶対あがる!と強い気持ちであげ日々のトレーニングでも強い気持ちで毎度の練習も大会の時に挑める為出ています。大会に出ないとついついぬるい気持ちなってしまいますので自分との戦い、また強い選手の方がいると勘違いしない為己を戒める為まだまだ弱いなと天井を作らず気づきの場で出ています。

パワーコンテストまでの道のりには、どんなことがあったか

昨年のコロナ期はコロナ前にパワージムでやるベンチプレスの頻度を週1〜週2に増やして伸ばした途端にコロナでジムが閉鎖されジム難民になりました。閉鎖されてる期間は自宅やウエイトマシンをジムのような環境で購入しはじめる知り合いも宅トレーニー化も増えていき、お願いして使わせて頂き頻度は落ちましたがトレーニングは辛うじてやってはいました。しかし、ベンチプレスだけは公式のベンチ台もなく粗悪なベンチプレスもどきの台ですので十分に練習する事ができずせっかく伸びた重量をコロナの時に落ちてしまいました。コロナ後はそれでもジム再開をして減量しながらも重量も元に戻って行き、コロナがあって重量も落ちたにも関わらず去年は減量して大会に出て、また少しだけ増量してパワーの大会に出て前年度よりも10キロベンチの重量を伸ばしました。今年はコンテストシーズンはオールジャパンには出ましたがボディーフィットネスでは表彰台に立ててましたがビキニフィットネスですと結果はふるわず9月の大会以降はオフシーズンに入り、パワーの大会に向けて練習しました。コンテスト後に東京ベンチプレス大会があって、公式よりも2.5マイナスの72.5キロまでなんとか重量を少し戻し、今回のパワーのコンテストで公式記録の75キロか、少し欲張ってプラス2.5キロを目標としました。パワーコンテストに向けて、継続して週2回はいつも習ってるのですがパワーリフティング世界チャンピオンの三土手大介先生に習い仕上げ、普段のボディメイクではボディビルの小沼敏雄先生にBIG3を中心としたトレーニングと補強の補助種目をパーソナルでもみて頂き仕上げました。今大会開催のお陰で目標重量を設定して到達できる事の繰り返しで伸ばしていってますので本当に主催者様には感謝しております。私は大会で挙げないとどうも自信がつかず挙げる時の気持ちが不安定なままなのです。なのでこの大会であげられる重量の自信がつきました。パワーコンテストは公式の大会よりも誰でも気軽に出られる大会ですのでぜひ皆様もチャレンジして欲しいです。BIG3が強くなれば後にボディビルのコンテストにも体が最速で変わりますし、パワーリフティングは忙しい人こそ週2回〜3回の練習でいいウエイトトレーニングなので大変オススメです。私は目の前に目標がないと中々頑張れません。小さな目標を設定してそれはダイエットなり、重量UPなりでやっていってます。ぜひ皆さんも楽しいと思ってできない事ができるようになるとすごく楽しいでTRYして欲しいです。

競技をすることで得られた変化

ウエイトトレーニングをしてボディコンテストに出た時の私は見せかけの筋肉と減量だけで勝てると勘違いしてました。ボディコンテストに出て箸にも棒にも引っかからず何よりも自分自身がそれが悔しくてそれから本格的にトレーニングをするようになりました。はじめはコンテストに出るばかりで減量は一応は進んではいきました。自己流のトレーニングで肩だけは作り当時のフィットネスビキニはそれでもなんとか良かったのか予算にだけは落ちなくもなりました。オフシーズンになると出る大会もなく少し目標を失いかけましたが、パワーリフティングの大会に出たところ、コンテストで負けても、ウエイトの使用重量が公式で残るパワーの戦いに出る事で落ち込んだ気持ちが吹っ飛びやる気が沸いてきました。その後コンテストもパワーリフティングの大会双方出る事で気持ちを安定する事ができました。ボディーの大会で負けても、パワーで挙げられると自信になりますし、パワーの大会で強い選手に当たってもどこか自分はボディービルダーという意識がありますので、素直に受け入れられて頑張ろうという気持ちになれるようになりこの二つは私にとって両方あるからこそ良いものになりました。パワーリフティングをやるようになりBIG3を極めると、他のボディーメイクもバーベルカールも丁寧になり、バーベルプレスもベンチプレスのようにコントロールしながらおろせるようになり、パワーリフティングやる以前よりも、ボディーメイクの効かせるネガティヴトレーニングも上手になりました。パワーリフティングをやると体がすぐに変わりました。パワーリフティングは度々ボディーの方々にはテクニックだけと言われがちかもしれませんが、使用重量に応じて筋肉はそれを支える為についていきますし、まず振り回すだけのトレーニングしか知らなかった私は効かせるトレーニングが上手にできるようになったのもパワーリフティングのお陰です。もしもバルクがないと悩んでる方がいましたらパワーリフティングをやって欲しいです。またパワーはわずか週2回か3回のトレーニングでいいですのでこちらで身体作りをしてボディの大会に転向すると早いかもしれないと思います。またパワーリフティングをやるとドラえもんみたいになると女性の方心配されますが、声を大にしていいたいのはなりません!くびれができメリハリボディーになります‼️それを証明する為にビキニフィットネスはずっと出ていこうとは思っております。スクワットは足の幅や爪先の向きなどでも高重量扱っても足は細くもできると思うのです。女性は太い足を嫌いますのでウエイトトレーニングで細くも、太くもできるという実験をしていこうと思ってます。また勤務先のジムがコスプレ格闘技スパーリング大会を開催してまして遅咲きの憧れていたコスプレ活動も本格的にやってます。好きなキャラクターのスト2の春麗みたいになるのが目標でトレーニングしております。

普段の仕事と行っている競技の両立について

私は元々キックボクシングの大会に出ていましたが、ウエイトトレーニングを行う事により、キックの大会にはもう出なくもなりましたが、久しぶりにやると身体操作が上手く強いパンチが打てるようになりました。また国内で唯一のコスプレ格闘技スパーリング大会を開催しております。ストリートファイター2で盛り上がった40代がメインですので若い人だらけだと少し躊躇する方でも安心して大人の方も参加しやすいジムイベントです。中には親子で参加、小さなお子様も連れてきてファミリー参加の方もいらっしゃいます。私は自分自身がオタクですのでオタ活動の一環でキックボクシングをはじめました。コスプレのレイヤー活動では写真撮影が男女共に撮影会が主で動きのある撮影ができるところが日本全国どこにもないのです。そこで勤務先の会長さんが動けてスパーリングもできるコス格イベントを考えてくださって開催してくれるようになり、いい年した大人が本気で「波動拳!」と叫んで動いて楽しんで、コスプレと同時に運動にもなってます。パワーのトレーニングでしたら、全然仕事に影響なくできます。平日2日だけ、土日のいずれか1日とればパワーリフティングは大丈夫です。ただ、ボディコンテストがメインですのでトレーニングがメインで仕事を組んでやってます。幸い勤務先は深夜営業ジムですし、日中は提携ジムやコスプレ格闘技のポージング指導や好きなキャラになる為のボディーメイク指導をさせて頂いてますので、普段のトレーニングは全て仕事にも生かしてます。

練習、食事に対するこだわり

食事は必ず糖質を取るようにしてます。オフシーズンもボディーのオンシーズンも私はスイーツは欠かせません。スイーツダイエットを階級落とす時用のパワーの減量時、ボディーの減量時すら入れております。元々キックボクシングの大会に出ていたので私のダイエットはボクサー式のダイエットです。増量は一番得意です!笑。それでも食事はなるべくクリーンな食事を心がけてます。ただ、スイーツだけはこれだけは私のガソリンかもしれません。練習は自分の場合は少なくするとどうも弱くなってしまいます。やりすぎなくらい多い方が体の調子がいいようです。そうはいっても無理は全然してないんです。ベンチプレスに関してはパワーリフティングの練習はボディーメイクとはスイーツ的に別腹で捉えてます。なのでダブルスプリット、格闘技の練習も指導をする為に再開しましたので下手をしたらトリプルスプリットになります。

今後の目標

今後の目標はあくまで楽しみながら日々の自己ベストを更新するのが目標ですので大会毎に自己ベストをピーキングして仕上げていくつもりです。家庭の事情や仕事でいつトレーニングできなくなるか分かりませんので悔いのないようにできる限りはずっとやっていけたらと肩の力を抜いて楽しみながらトレーニングしています。私の場合はパワーリフティングもボディーのコンテストも、コス格活動もあって、いい感じで気持ちのバランスが取れてると思うのです。一つしかないときっと執着したり、嫉妬したり、落ち込んだりで心の状態が良くないと思うのですがいくつか大切なものがそれぞれ分散してあるので、客観視もできて素直に受け入れられると思うのです。コス格は大人の方が多いです。パワーリフティングの大会に出ていなければ年齢を言い訳にきっとやらなかったし恥ずかしい気持ちがあったと思うんです。自分だけでなく周囲の方々も楽しんでもらえたら最高ですね!パワーリフティングはいくつになってもできる競技ですし、60歳からはじめてコツコツ継続すれば80歳で世界チャンピオンになる方もいますので、私も細く長く楽しみながら、できれば周囲の人皆で楽しんでやっていけたらと思っています。パワーリフティングをはじめる前は目の前の一瞬一瞬しか見えてないものが、長い目で10年、20年先も見据える事になり、それは仕事にも今生かしつつあります。

▶次ページ:岩井知子選手のベンチプレス【写真】

次のページへ >


-コンテスト, mens
-,