国内最初の大型コンテストである『マッスルコンテスト東京』が、2月13日(日)に、神奈川県川崎市のカルッツかわさきにて開催された。
本大会会場でひときわ注目を浴びた選手がいた。日本におけるビキニ界のきっての礎的存在、三船麻里子選手だ。三船選手は2014年より日本でも本格的に始まった『フィットネスビキニ(現ビキニフィットネス)』におけるエース的存在であり、数々の経験と実績を積み上げてきた。
「私は競技歴が長いので、良い意味で緊張はありませんでした。ですが、若い選手の力というものを感じますし、皆さん同じくより良い身体を目指すために身体作りをしています。だから私も負けないように頑張りたいと思いました」
本大会、クラス優勝を果たすが、惜しくもオーバーオール優勝までには一歩届かなかった。しかし、礎的存在を存分に見せつけ、新たなるコンテストへの期待を感じさせるステージで観るものを魅了した。
【写真】奇跡の52歳!鍛え上げた見事なメリハリボディをみせた三船選手
今回感じた三船選手自身の課題点を尋ねると、「ビキニに求められる肩の大きさや、殿部の仕上がり、それらも含めて全体的な面だと感じております。トレーニング、ポージング、全てにおいて練習を積んで完成度を高めたいと思いました」と競技歴が長いとが、足りない部分を常に求める姿勢は、まさに挑戦者そのものである。
三船選手は“奇跡の52歳”と称されるほど、美貌に加え非常に美しいボディラインを持っている。そして、ステージ上での所作に至るまで、見習うべきポイントは多く、それを発信している。ボディビルディング雑誌のパイオニア『月刊ボディビルディング』においても、自身の経験をもとにしたインタビューやコラムも多数執筆し、フィットネス界での活躍は幅広い。
そんな三船選手に今後の抱負を聞くと、「まずは、夏に開催を予定しているマッスルコンテストジャパンに出場させていただきたいなと思っております。(プロカードを)獲れたら、52歳という年齢なので、海外のマスターズカテゴリーに挑戦していきたいと考えています」
自らの年齢を客観視しながらも、自身のいく末を高いところに見る三船選手の挑戦は、いったいどこまで続くのだろうか。次なる飛躍を期待したい。
取材・文:FITNESS LOVE編集部
撮影:中島康介