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重度の鬱病を克服し笑顔の優勝「筋肉をつける以前に健康であることが第一優先」

和田有里子選手7月27日(水)「マッスルゲート東京スポルテック」が、日本最大のスポーツ・健康産業に関する国際的な総合展示会「SPORTEC 2022」にて初開催となった。今回も人気となった「ウーマンズレギンス」では163cm超級で、和田有里子選手が優勝した。筋トレをきっかけに、ひどい鬱状態を克服していったという和田選手。そのときのつらい過去について答えてくれた。また、これから大会へ目指す人へ「自分が努力して作り上げた身体に感謝して、大会でその想いを出し切りましょう」とコメントを残した。

【写真】和田有里子選手

マッスルゲート東京スポルテック
ウーマンズレギンス 163㎝超級
和田有里子選手

――まずはトレーニングを始めたきっかけから教えてください。
「1年程前に、スポーツバイクでより早く走れるようになるために、ジムに通い始めたのがきっかけです」

――トレーニングをしていて良かったと感じることはありますか?
「鬱が治ったこと。トレーニングを始める前は、とにかく鬱状態がひどく、言葉が思うように口から出てこない程でした。とにかく毎日死ぬことばかり考えていて...。そんな私が、自転車に乗ったり、ジムでトレーニングをして身体を動かしているうちに、だんだんと物事をネガティブに考え過ぎないようになったんです。その後、好きなことを仕事にしようと思い、フィットネスの仕事に応募しました。現在はインストラクターとして活動しています。レッスンを受けてくださるみなさんの笑顔を見ると、すごく幸せな気持ちになります。ちょっと大袈裟ですが、あの時死ななくてよかったなと。この仕事に辿り着けてよかったなと。今思えば、筋トレで人生が丸ごと変わりました。トレーニングを始めて本当に良かった!」

――トレーニングで辛かった経験などありますか。
「トレーニングに出会うまでの鬱の時期がとにかく辛かったので、トレーニングをしていて辛いと感じることはありません」

――仕事とトレーニングの両立はどうでしたか?
「仕事後、疲れていても、短時間だけでもトレーニングするようにしています」

――普段のトレーニングメニューはどのように行っていますか?
「脚お尻、背中、胸、肩、お腹の分割で、週5です。結局、オフの日も仕事で筋トレのレッスンを教えているので、ほぼ休みなしでということになります。トレーニングは丁寧に行うこと、重量に拘らず鍛えたい部位をしっかり狙って刺激を他部位に逃がさないことを意識し、フォームが崩れてきたら目標回数を上げられなくてもセットを終了します。オールアウトすることにこだわらないようにしています」

――自慢の部位とそのトレーニングメニューはありますか?
「三角筋です。効かせたいところに一番刺激が入るフォームや動きを試行錯誤しながら鍛えています」

――普段から食事なども工夫していますか?
「筋肉をつける以前に、健康であることが第一優先なので、添加物や遺伝子組み換え食品、ポストハーベストは食べません。出かける際はいつも、自分で作った筋肉弁当とプロテインバーを持参します」

――今回の大会での反省点はありますか?
「今回は、仕事が忙しくなり、トレーニングが計画通り進められませんでした。次回挑戦する時は、余裕を持って無理のない計画を立てたいと思います」

――次の大会の目標は?
「さらに上を目指して、日本大会にもチャレンジしてみたいです。大会以外では、仕事の幅を増やして、私と同じように鬱で悩んでいる人に、フィットネスを通じてメンタルのサポートもしていきたいです」

――これから大会を目指す方へのアドバイスをお願いします。
「まずは入賞にこだわらず、ご自身のベストを尽くすことに焦点を置くと良いと思います。周りを見渡すと、自分より優れた身体の人はたくさんいます。そこで優劣をつけて自分を過小評価してはもったいない。自分が努力して作り上げた身体に感謝して、大会でその想いを出し切りましょう。どんな結果であれ、それは目標達成に繋がるステップになります。まずは勇気を出してチャレンジ!」

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