10月2日開催の『マッスルゲート東京大会』ドリームモデル初挑戦まで1週間を切りました。ドリフト競技の大会終了後から本格的な減量に取り組み始めたのですが、7月27日に開催された『マッスルゲート東京スポルテック大会』ウーマンズレギンス163㎝超級に出場した際に課題として上がった、シルエット作りやポージングに関して、フィットネスライフコーディネイターでパーソナルトレーナーの小倉シエカさんにアドバイスを求めました。そこでいただいたアドバイスが「3週間で体重−2kg、体脂肪-2%を目標に絞りましょう」だった……。
【写真】塚本ナナミが大会初出場で披露したボディラインと、引き締まったボディを作る減量食
ドリームモデルの審査員を務める小倉シエカさんから、ここからさらに体重を絞って、体脂肪を落としていきましょうというアドバイスをいただきました。通常は身体の負担や減量のストレスを考えて、2~3カ月の期間を使って減量を組み立てた方が良いと言われましたが、多くの皆さんもそうであるように仕事との兼ね合いで中々、理想のスケジュールでフィットネス大会に向けた準備は難しいと実感しました。体重マイナス2kg、体脂肪率マイナス2%という数字は、日頃から自分の感じるベスト体重の51kg後半をキープしている私にとって正直ハードルが高い数字でした。さらに、過去には苦い思い出もあり……。
体重49kgで生理が止まり、基礎体温も34度台になった過去
これまでモデルとして撮影前には厳しい食事制限をしてきましたが、体重は50kgを切ったことがなく、高校時代に無理なダイエットをして49kgで生理が止まり、基礎体温が34度台になった苦い思い出があるので、今回の減量にも緊張が走ります。健康的な美を競うフィットネス大会において、筋肉の張り・肌ツヤはとても重要なので「ただ食べないは絶対にNGです」とアドバイスをくださったのもシエカさんでした。シエカさんには身体のシルエット、バランス、フォームなどを見ていただきました。「とにかく全身のアライメントがズレてますね」最初に身体全体のバランスを見てもらったときに、言われた一言……。レーシングドライバーの日常を考えると当然かもしれません。
・手脚は常に別の操作をしていてそれぞれにクセがある。
・長時間、猫背の姿勢での運転が背中の動きを悪くしている。
・身体に通常では感じられない「G」がかかる。
特に、ドリームモデルの命とも言われる背中の動きが悪くなっており、トレーニングをしたくても可動域が狭く、効果的なトレーニングができていないことがわかりました。身体のアライメントのズレを修正するため、まずは肩甲骨を中心に背中の各部位を動かす「練習」からのスタートとなります。大会まで1カ月を切った頃、まだトレーニングではなく、ほぼリハビリのような内容で間に合うのか?不安要素が多く、心配になりますが愚直にアドバイス通りのメニューをこなしている毎日でした。
過去の失敗を繰り返さずに、健康的な減量をするために
お酒、特にワインが好きで飲みすぎてしまうこともあるのですが、大会に出場するようになってやめることができています。また、過去の無理なダイエットの失敗を繰り返さないように今回は以下の2点に配慮して減量を行っています。
1. 正確なカロリー計算
2. むくみを抑える生活
私の基礎代謝は1,164kcalで、平均的な数値です。基礎代謝の数値を理解して普段、摂取している食事を計算すると意外とカロリーオーバーになっていることが分かりました。PFCバランスを考えてヘルシーな食事を心掛けていても、量が多くなれば当然摂取カロリーも増えてしまいます。食べることが好きな私にとって食事そのものよりも、量をコントロールすることが非常に難しいポイントです。レースやドリフト競技の大会期間は、山奥でコンビニ食中心になってしまうので、カロリーや栄養素のバランスが難しくなる要因となってしまいます。そんな悩みをシエカに相談したところ、「サイクルダイエット」を取り入れたらどうかというアドバイスをいただきました。
サイクルダイエットとは?
トレーニングをして、食事制限でカロリーを抑えて減量に望んでいましたが減量3日目から身体の動きが悪く、重量も驚くほど上がらなくなりました。そこで、サイクルダイエットの出番です。
サイクルダイエットは糖質(炭水化物)を少しだけ増やしたり、減らしたりし、体を刺激することによって体重を減らす方法。私の場合、1日1000kcalに抑えた食事を3日間行ったあと、4日目は少しご飯を多めにして1200kcal摂取し、また1000kcalに戻すといった具合です。ただ、私の場合は3週間という短い期間の中で身体に無理をさせている状態ですので、みなさんが取り組まれる際は摂取カロリーは少し増やして、余裕のある期間で行うことをオススメします。
サーキットでは食事を作ることも、温める場所もレストランもほぼありません。そのため、食べられるものは限られてきます。傷みにくく、手軽に摂取できる加工されたコンビニ食を活用していましたが、それらは添加物・塩分などを多く含み、むくみの大きな原因になると知りました。大会出場を決めてからはサーキットで過ごす際も、事前に冷凍した小さなおにぎりをチンして自然にさましたものや焼き芋を切って小分けにしたもの、タンパク質はプロテインバーを活用して、その中でもプレーンなどカロリーや脂質の低いものにして、対策をしています。
自宅で自炊する際は、味付けを薄くし、満腹感を得られるように工夫しています。とはいえ、私は料理がお世辞にも上手いとは言えないので、本当に減量メシという感じで味気ないです。それでも満腹になるまで食べられる幸せは大きいですね。
さらに水を積極的に飲んで、身体の中を循環させることを意識しています。私は水を飲むのがとても苦手で、レース以外では1日に500mlのペットボトルが空きませんでしたが、最近はとにかく近くに水を置くようにし、目に入ったら2口ほど必ず飲むようにしています。「水を飲むと太る」と思うほど、むくみやすく、排出されにくい体質でしたが、開始から一週間あたりで身体が自然と水を外に排出するのが上手になり、むくみが気にならなくなりました。
次回は減量の進行具合、身体のアライメント修正に行った「ある事」、またシエカさんから教わった上手に自分の身体を動かすために意識することなどを体験談とともにお伝えしたいと思います。
※【レーシングドライバー塚本ナナミ・ドレス女王への挑戦③】は9/28 19:00掲載予定。
文・写真提供:塚本ナナミ