コンテスト

41歳、5児の母のボディコンテストへの挑戦。子どもたちから「トレーニング行かないで」と言われることも【筋肉道Vol.35】

トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは5児の母でありながら障害者福祉にかかわる職場で夜勤をしている近藤夏代さん(41)。子育てとボディメイクの両立に挑んだ近藤さんのトレーニングライフを追った。

【写真】近藤夏代さんのシェイプされたレギンス姿。笑顔が素敵だ

近藤さんは、2年ほど前にコロナ禍で5kgほど太ってしまい、当時フィットネスジムのスタッフとして働く中、会員さんのトレーニング姿に影響を受けトレーニングに目覚めた。
「トレーニングをされている会員様の姿を身近で見ていて、皆様元気で、とても輝いて見えました。中には大会を目指している方もいて、ボディメイクの素晴らしさを教えていただきました」

5人の出産で骨盤も広がり、お尻も垂れ下がっていたため体型を隠すような服装を選ぶようになっていた近藤さん。
「私もメリハリのある素敵な身体になりたいと思い、その半年後、今から1年半ほど前から筋トレを始めました」

トレーニングを続けることで、自分でも分かるほどの身体の変化に気が付いた近藤さんは大会出場を心に決めた。
「『私なんて無理、私の身体では恥ずかしい』という思いもありましたが、だんだんと鍛えていくうちに自信が持てるようになりました。過去の弱い自分に勝つために大会に出ようと」

大会出場のためにはトレーニングやポージング練習などに時間を取られることも多い。5人の子どもの子育て、そして障がい者福祉で夜勤をしている近藤さんは悩むことも多かった。

「『トレーニングに行かないで』と子どもに言われたときもありました。当たり前のことですが、家事や育児に全力で接しながら、トレーニングをしていると、子どもたちからも『トレーニング行っていいよ』と応援してもらえるようになったんです。とても感謝しています」

多忙な毎日に追われながらも何か変えたいと努力した近藤さん。トレーニングの成果をマッスルゲートの舞台で発揮して、優勝を手にした。それ以上に近藤さんにはうれしい内面の変化があったという。
「自分に自信がもてるようになりました。今までは他人と比較してしまっていたけれど、自分は自分なのでと自分に勝つために頑張るということができるようになりました。5人の子どもたちに恵まれている中、やりたいことに挑戦できています。毎日笑顔で始まり、笑顔で終わることを心がけてきました」

2年前は体型を隠すような服装を選んでいた近藤さんがレギンス姿で人前でステージングできたこと。外見だけでない大きな変化があったことは想像に容易い。

次ページ:近藤夏代さんのシェイプされたレギンス姿。笑顔が素敵だ

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

次のページへ >


-コンテスト
-, ,