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“筋肉芸人”にしだっくすが全国大会の舞台に挑戦。「今期は戦っている感覚でトレーニングをしました」

にしだっくすさん12月3日に開催された『ゴールドジムJAPAN CUP』のボディビル65kg以下級で5位となった西田聖彦選手(34)は、吉本興業に所属するお笑い芸人"にしだっくす"としても活動している。西田選手は、7月のマッスルゲート熊本でボディビル同階級で優勝し、クオリファイを獲得して本大会に挑んだ。
「ジャパンカップのステージに上がれて、めちゃくちゃ気持ちいいです。往年のトップボディビルダーたちに審査してもらえるなんて最高ですよね」

【写真】にしだっくすさん自慢の腹筋

ゴールドジムJAPAN CUPの審査員はボディビル競技の名だたる選手が務めることでも有名。今大会は審査委員長のボディビル世界チャンピオンの鈴木雅選手、ボディビル日本一に14回輝いた小沼敏雄選手、現日本ボディビルチャンピオンの相澤隼人選手などが名を連ねる。
「小沼さんが審査員席の真ん中にいて、身が引き締まる思いでした。それにマッスルゲート熊本で優勝したときにアイアンマン(ウエイトトレーニング専門雑誌)でインタビューしてもらい、その記事を読んだ須山翔太郎選手(2017年、2019年日本ボディビル選手権2位)がジムで声をかけてくれました。その須山選手も審査員席にいて、『なんとしてもいいところをみせたい』と思ってステージに立っていました」

マッスルゲート熊本のあと体調を崩したことで、思うようにコンディションが上がらなかったにしだっくすさんはトレーニング内容を思い切って変えてみたという。
「5~6分割でトレーニングしていたんですけど、3分割に変えて、部位当たりのトレーニング頻度を上げました。そのうえで、重量も追うようにしました。だからトレーニング前は毎回緊張してしまって、試合のような戦っている感覚でトレーニングしていました。その分、メンタルも疲弊しましたが、身体を変えることができたと思います」

西田選手は、大谷宗貴選手、赤澤範昭選手といったJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)でも活躍するトップレベルのボディビルダーが上位を固める中で、5位入賞を果たした。
「大谷さんや赤澤さんは筋肉が丸くてデカいです。僕は筋量が劣る分、絞りとミッドセクションの強みを生かして戦いました」

芸歴13年の西田選手。以前取材した際には「筋トレばかりやっていて、他の芸人から『あいつ何やっているんだよ』と、筋トレをやっている人たちからは『芸人として結果を残してないんじゃない?』と言われていると思ったり。考えて落ち込むこともあったのですが、両方好きだし、どっちかに絞ってもそれは周りの目であって自分本位じゃないと思いました」と話していた。

大会を終え、インタビューに答えてくれた西田選手は、本気でボディビルに打ち込んだ男の顔をしていた。

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取材・撮影:FITNESS LOVE編集部

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