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愛知の消防士がサマスタ決勝大会で見せたスタイリッシュな筋肉!

俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。その各地方予選上位入賞者のみで競われる「決勝大会」が12月3日(土)、東京・TFTホールで開催され、バランスの取れたスタイルや舞台でのパフォーマンスが審査される「スタイリッシュガイ」部門のトールクラスでは、愛知県の現役消防士、蓮尾有亮(ゆうすけ)選手(36)が初の日本一に輝いた。

【写真】愛知県の現役消防士が魅せたバキバキ筋肉ボディ

消防士(救助隊)の仕事柄、トレーニングはルーティンのひとつ。そんな蓮尾選手がボディコンテストに興味を抱き、「カッコイイな、自分もやってみたい」と出場を決めたのは5年前のこと。以来、目立った成績を残せずにいたが、くじけず黙々と自分磨きを続けてきた。その努力が今年5月の愛知予選でついに花開いた。スタイリッシュガイ部門で見事、総合優勝を果たし、決勝大会への切符を掴んだ。

今シーズンのブレイクは「一つひとつの重要なポイントをやりきった成果」だと蓮尾選手は振り返る。

「これまで重きを置いてこなかったポージングの重要性を再認識し、練習に励んだこと。トレーニングは重量をしっかり意識するようになったこと、有酸素運動も手抜きなく継続したこと。すべてに妥協なく取りくんだことがよかったのだと思います。そのおかげで決勝大会では背中や肩をアピールできましたし、腹筋の溝も他の選手よりちょっと出ていたかなと思います」

「あれをやっておけば……」なんて後悔は絶対にしたくない。細部まで完璧に仕上げたくて、指先にはネイルをほどこした。

「職業柄、普段することはないので“人生初ネイル”。奥さんが行っているネイルサロンにお願いして、コスチュームと同じ黒と金の色でデザインしてもらいました。もう、こうなったらとことんやってやろうと思って」

審査員の目にネイルは確認できたか、否か。ただ、それほど今回のコンテストに懸けているのだという熱い思いは、妥協のない肉体とポージングから、しっかり読み取れたに違いない。

「『人生を懸ける』というと大げさに聞こえるかもしれないですけど、今回はそれくらいの気持ちで取りくんでいました。家族も後押しや応援をしてくれたので、いい姿を見せられて本当によかったし、ホッとしました」

来シーズンの目標については「今日の日を目標に頑張ってきたので、ちょっと休むかもしれません。家族にも迷惑をかけていますしね」。削ってきた家族との大切な時間を取り戻すべく、戦士はしばしの休息に入る。

取材:藤村幸代 撮影:中原義史

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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