俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。そのトップ選手のみが集う『2022 JAPAN PRO GRAND PRIX』が昨年12月に東京・TFTホールで開催され、130名を超えるPRO選手たちが洗練された筋肉美を競い合った。そのなかから、ビキニ(ベティ)部門の注目選手をピックアップして紹介する。
ベティは、サマスタの女性カテゴリーのなかでもっとも筋量が求められ、全体的に引き締まったバランスの良い筋肉美をビキニ着用で競い合う。そのなかで今大会が初めてのPRO戦ながら、3位入賞と早くも頭角を現しているのが堀越雅(ほりこし・みやび)さん。ヒップアップされた殿筋に、しっかりと引き締まった下半身の強さを武器に錚々たる選手のなかで輝きを放った。
「初めてPRO戦に出場させていただき、もちろん『上位を獲るぞ!』という気持ちはありましたが、そう意気込むとどうしても緊張してガチガチになってしまうので、あまり順位のことは考えずに『ステージを楽しむぞ!』という気持ちで挑みました。その結果、今までで一番ステージを楽しむことができました」
歯科衛生士として働く傍ら、彼の影響でトレーニングを始めたという堀越さん。ボディコンテストデビューは2021年夏に開催されたサマスタ横浜予選。当時はビキニモデル(ベティよりもそこまで筋量を求めないカテゴリー)に出場し、初出場で優勝。輝かしいデビューを飾った堀越さんであったが、その年の各地方予選上位入賞者のみで競われる決勝大会では3位入賞と日本一の座まであと一歩届かずだった。
その大会のフィードバックで「カテゴリーの基準よりも少し筋量が多い」と言われた堀越さんは、昨シーズンからは思い切って全体的な筋量も評価ポイントとなる、ベティへの出場に照準を定めることに。しっかりと鍛えられたVシェイプやSシェイプに加え、よりカテゴリーに見合った身体を作りあげるために、日々トレーニングに取り組んだという。
「もともと下半身が強いので、とくに上半身(背中)のトレーニングを頑張ってきました。なかでも、アウトライン重視で広背筋や大円筋の広がりを意識してきました。普段、仕事が終わるのが21時頃になってしまうため、次の日が休みの日や仕事が休みの日にジムに行くことが多いですね」
ボディコンテストに出場している選手は、トレーナーなどに指導をしてもらいながら自身の課題をクリアしていくことが一般的に多いが、堀越さんはトレーナーは付けずに自分で理想の身体に向け作りこんでいる。
「自分の力で、できるところまではやってみたいと思っています。下半身をここまで作り込むことができたので、上半身も自分の身体と向き合いながら、何のトレーニングが合っているか試しながら、地道にコツコツ頑張っていこうと思っています」
今年から本格的にPRO選手としての1年がスタートしている堀越さん。最後に今シーズンの大会に向けての意気込みと、トレーニングを継続することの素晴らしさを教えてくれた。
「今シーズンは、昨年よりも成長した姿を披露できるように課題を明確にしながら頑張っていきたいと思います。また、身体を綺麗に見せるためにもポージングもさらに極めていきたいですね。私自身、トレーニングを通じて『努力は報われる』と、自信を取り戻し、新しい自分に出会うことができました。ぜひたくさんの方にもトレーニングを継続していただき、心から元気になってもらいたいと思います!」
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中原義史
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