昨年、ベストボディ・ジャパンが創立10周年大会を迎えた。ここでは、ベストボディ・ジャパン日本大会に2014年から毎年、合計9回出場している、耳つぼエステティシャンの長藤綾子さん(56)をクローズアップ。2019年にはグランプリを獲得するなどボディコンテストで活躍をみせている長藤さんだが、コンテストデビューは48歳のときだった。
20年前に夫の転勤でジャカルタに住むことになった長藤さん。移動制限があったため、すべてが車移動。そのため運動不足を懸念し、ジムに通い始めたという。
「全然器具の使い方もわからず、とりあえず通っていました。そのときはただジムへ行くのが楽しいといった感じだっと思います。帰国してからトレーナーさんに習うようになって本格的にボディメイクをするようになりました」
10年前にベストボディジャパンのDVDに映る出場選手たちの自信に満ちた姿に感銘を受けたことで、ベストボディジャパンへの出場を決意した長藤さん。最初はビキニでステージに立つことに抵抗があったという。
「脚もお尻もひどい状態だったので、ビキニを着るというのは抵抗がありました。実は今でもバックポーズを取るたびにドキドキしています」
初出場の2014年ベストボディジャパン神戸大会では5位入賞、日本大会ではTOP10。得たものは結果だけではなかった。
「日本大会に出場したときに今まで経験したことのない世界で、素晴らしいものを持っている方々に出会えました。自分を向上していけると強く思い、また来年も出場したいと思うようになりました」
2014年から長藤さんは2022年まで毎年ベストボディジャパンに出場し、日本大会で活躍し続ける。2019年にはグランプリにも輝いた。
「父の死、母の足の病気、孫の入院、自身の怪我や気胸など10年間さまざまなつらいことがありました。しかし、ベストボディジャパン日本大会をランドマークに1年間頑張ることができています。毎年課題を見つけてクリアしていくのも楽しいです。昨年はO脚を治すためのトレーニングをして、そこが少し改善できたのが成果でした」
10年前はよく「元気なさそう」と心配されることも多かったという長藤さんだが、最近では初めて会った人にも「元気ですね」と言われるようになったという。外見の変化だけに留まらず内面にも嬉しい変化が訪れているようだ。
「以前は自分に自信が持てなくて、何かに出るということが怖かったんです。あまり自分から前に出ることをしませんでしたが、ベストボディジャパンに出場するようになって、周りが気にならなくなり、自分自身、強くなった気がします」
長藤さんは元気で居続ける秘訣をこのように語る。
「毎年1年の始まりにはベストボディジャパンのステージに立つ、自分の思い描く目標とした姿を想像します。それに向けてトレーニングやウォーキングを頑張ることができます。そしてステージに立つことで、一緒に出場する方々から来年のモチベーションをいただき、また次の1年を頑張ることができています」
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取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:長藤綾子