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世界で活躍するビキニフィットネス選手、ダンシーあずさの軌跡を辿る!

2022年IFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)が主催する『世界フィットネス選手権』で日本人初のビキニフィットネス一般の部でメダルを獲得したダンシーあずさ選手(32)。日本のトップ選手として活躍するダンシー選手の軌跡を辿った。

【写真】ダンシー選手の軌跡を辿る!筋トレ前のお宝写真あり

1990年5月11日、東京都で生まれたダンシー選手(旧姓:坂本あずさ)。大学卒業後はアパレルショップなどで勤務し、25歳のときにスペインへ留学。滞在先のホストマザーの影響でトレーニングや身体づくりを始めたという。
「私はもともと、アパレルで働いていました。当時は、飲み会や外食の機会も多かったので、人前に出る仕事なのに体重は58キロくらいあったし、気休め程度でジムに入会していました。とはいえ、週に1回行くかどうか。ジムに入っているのはあくまで体型を気にしている身体、という感じでした。その後、スペイン留学に行ったんですが、トライアスロンをやっている40代のホストマザーが、週に6~7回ジムに行っては毎回3~4時間帰ってこないという生活をしていました。私も、このままじゃいけないと思い、一緒にジムに行き始めたら、週3回くらい行けるようになったんです。それが、2015年の終わりくらい。帰国後の2016年、いまの夫がゴールドジムに通っていたのを機に入会し、いまに至ります」(Woman's SHAPE vol.22より)

27歳のときにJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する『第4回オールジャパン選手権』に初出場し4位入賞。翌年の同大会で35歳以下163cm以下級で優勝し、オーバーオールでも安井友梨選手に次ぐ2位に輝き、注目筆頭の新鋭として話題となる。
「SPORTEC CUP では12位でした。絶対にリベンジしたくて減量のピッチを上げ、1カ月半で3.5kg 落としました」(IRONMAN2018年11月号より)と当時のインタビューではオールジャパン選手権より約2カ月前に開催されたSPORTEC CUPでの悔しさをバネに減量に力を注いだことを飛躍の要因に挙げていた。

2018年から昨年2022年までダンシー選手はクラス4連覇中(2020年は大会中止)で、オーバーオールでは4連続2位。昨年は安井友梨選手にオーバーオールで肉薄し、優勝に大きく近づく活躍を果たしている。さらに昨年は前述したように世界大会で日本人初のビキニフィットネス一般の部初のメダルを獲得した。その変化の要因は“日本での結果にこだわらないこと”だったという。
「2021年のシーズン終わりに、自分が日本での結果にとらわれ過ぎていることや、周りの期待に耳を傾けすぎて『頑張らなきゃいけない』という使命感や義務感で競技をやっていることに気づいたんです。それで、昨シーズンはとにかく一つひとつの大会を楽しんで乗り切り、競技を始めた頃に憧れていた選手たちのように世界選手権で輝ける選手になることにフォーカスしました。そのように意識を変えた部分が今回、すごく効果的に表れたのかなと感じましたね」(IRONMAN2023年5月号より)

最後に日々進化を遂げ、日本のビキニフィットネスを牽引するダンシー選手が今年の目標をこのように答えている。
「世界選手権で1つでもいい色のメダルが獲りたいですね。昨年はロシアの選手が参加していなかったり、韓国開催ということもあってヨーロッパの選手が通常より少なかったりして、ちょっとラッキーではあったんですね。これをラッキーで終わらせないためにも、真の強い選手になるためにも、しっかり結果を残したいです」(IRONMAN2023年5月号より)

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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