2019年12月、40歳だった森中雅臣(もりなか・まさおみ)さんは、高校時代の同級生が出場するボディコンテストを観に行き、友人の同い年とは思えない身体に憧れてボディコンテストを目標にトレーニングを始めた。しかし、半年後に突然『シングルファーザー』となった森中さん。トレーニングを諦めかけたとき、子どもたちのある一言が森中さんの身体を変えることとなった。
【アフター写真あり】5人のシングルファーザー森中さんのバキバキ腹筋
「3年前(2020年6月)に5人の子どものシングルファーザーとなり、トレーニングを諦めようと思いました。トレーニングをしなくなり2週間が経った頃、子どもたちに『父さん筋トレやめたん?俺たち父さんのコンテスト楽しみにしとるんじゃけど』と言われ涙。そこから筋トレ、減量を再開し3カ月後に大会に初出場できました」
普段は消防署での内勤(事務作業)をしている森中さん。5人の子どもたちの生活に合わせながら、コンテストに向けて週5日の部位別トレーニングを行っている。もちろん子どもたちの食事とは別に自分用の低脂質料理も自炊する。
「当たり前ですが、子どもたちには私が減量をしていることなんてまったく関係ありません。『マックが食べたい』と言われれば一緒に行き私はコーヒーだけ。唐揚げが食べたいと言われれば家で揚げ物も作ります。減量末期に公園に行って遊びたいと言われても、フラフラになりながら公園でキャッチボールをします。同居の母親が夜帰ってきてから夜中にトレーニングに行くこともあります。家族を中心にしながら減量、トレーニングを続けるのは精神力も必要です」
時には、諦めそうになることもあるというが、そういうときは、目標を改めて固めるようにした。常に、『なんのためにトレーニングを続けているのか』を自問自答し、それを繰り返すことで『日常』となっていった。
「トレーニングが習慣になり、規則正しい生活習慣になりました。起きる時間、食事の時間、寝る時間を毎日決まった時間に行うことによって体調も良くなり活力も生まれます。また、毎日の“少しの成長”が数年で大きなものになるということを筋トレから学び、何をするにしても長期的な目線で見ることができるようになりました」
もともとはカッコイイ身体に憧れて始めた筋トレだったが、カッコイイ身体を手に入れた現在は、生活の質を向上させるため、そして子どもたちに努力することの素晴らしさを身体で伝えるためにこれからも続けていく。
「まずは日々の生活に活力をもたらすためにトレーニングを続けていきたいです。そして、子どもたちには継続することの素晴らしさ、一つのことに向かって頑張ることの素晴らしさを背中で語っていきたいです。あとは筋トレを通じて出会ったたくさんの仲間たちと楽しく過ごし、個人的にはコンテストにもこだわりたいと思います。達成したときの気持ちは何にも変えがたいものがありますし、この歳でこんなに夢中になれる場所があるということを知りました」
取材:FITNESSLOVE編集部
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