コンプレックス。その程度は大なり小なりあれど、多くの人が抱える悩みの種だ。今回は「脚が太く、おしりがぺたんこでくびれもない」ことがコンプレックスだったという細田茉耶(ほそだ・まや/29)さんに話を聞いた。
現在、ビキニ競技で全国トップレベルの活躍を見せている細田さん。意外にも学生時代はコンプレックスを多く抱えていた。
「脚が太い、お尻がぺたんこ、くびれがない、など挙げればキリがないほど自分の身体にコンプレックスを感じていました。学生時代にやっていた陸上とバトミントンの影響で太ももに筋肉がついてしまい、脚が太いことが一番のコンプレックスでした。上半身は細かったので、下半身だけなんとかして痩せられないかとずっと考えていました」
トレーニングを始めたことでコンプレックスへの考え方が変化した。
「上半身に筋肉をつけたことで、全体のバランスが良くなってきたのを実感しています。筋トレを初めてから、トレーニーの先輩方に『いい脚してるね!』と褒められることが多く、『太くてもいいんだ!』『この脚が褒められることがあるんだ!』とスッと楽になりました。競技を始めてからは逆に強みになっています」
考え方の変化はファッションにも表れたそう。
「筋トレを始める前はとにかく太い脚が嫌で、周りから脚が太いと思われているんじゃないかと気にしてスキニーやショートパンツなど履きたいパンツを履けずにいました。けれど、筋トレを始めてからは脚を褒めていただくことが増えたので「この脚でいいんだ!」と思ったら周りの目が気にならなくなり、むしろ「自分を見て!」と自信が持てるようになりました。自分がしたいファッションを楽しむことができています」
最後に、細田さんが今現在コンプレックスに悩む方に伝えたいこととは?
「トレーニングをしたら身体のほとんどのコンプレックスはなくなり、自分の強みや好きな部分になっていくのではないかと思います。それが全てではありませんが、私は始めてからコンプレックスがなくなりました。ぜひトレーニングをして、自分の全てを好きになりましょう!」
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介