「クラシックバレエをやっていて、今年は初めてチュチュ(脚の大部分が露出するバレエの衣装)を着て発表会に出たかった。そのためにボディメイクを始めました」
エイジレスな容姿と美しく鍛えられたボディラインで会場を魅了した大矢朋美(おおや・ともみ/52)さんが、ベストボディ・ジャパンが主催する『マッスルモデル&フィットネスモデル2023名古屋大会』フィットネス・モデル部門ウーマンズクラス(50歳〜年齢無制限)にて準グランプリを獲得した。
「元々運動は好きで特にピラティスを20年しており、スタジオインストラクターとして働いています。でも、お菓子がやめられなくて下半身太りでした。そこで脚を綺麗に見せるために始めたジムが楽しくなり、気づいたら大会に出たいと思うまで熱が入っていました」
「でも、ボディコンテストとはどういうものなのか、どんな種類があるのかも全く知らない状態からのスタートでした。今回もどのカテゴリーに出場するのかわからず、モデルとフィットネスという全く系統の違う部門にエントリーをしてしまいました(笑)」
手探りで一歩ずつ大会に向かいながら、週1回のパーソナルと週2回の自主トレーニングでは、課題になると感じたお尻と脚の強化に特に力を入れた。
「年齢を重ねると食事制限だけでは痩せられないし、痩せても綺麗になることは難しいと思います。筋トレはアンチエイジな痩身には不可欠だと気づきました」
参加してみての感想への質問に対しては、過酷になりがちな大会の出場の過程についても特に辛さはなかったという。
「キツい重量を持ち上げるわけですから、しんどくないということはないのですが、それよりも達成感や爽快感が上回っていましたね」
「体型が変わり、色々な服が着こなせるようになっていく自分の成長が楽しかったです」
元は男性と間違われるような体型だったんですよ、と笑う大矢さんからは想像のつかない華麗な変身である。
「今回で11月の日本大会に出られる権利を獲得したので、今後はフィットネス部門に焦点を絞って、もっと筋肉量を上げていきます」
また一段とレベルアップできるよう頑張ります、と宣言した彼女の今後の活躍が楽しみだ。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代