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「50歳の節目に、挑戦してみたい」。ケガや多忙さと付き合いながらも努力を継続し、東京大会グランプリに輝く

8月13日(日)、NEW PIER HALLにて『マッスルモデル&フィットネスモデル2023東京大会』が開催され、松下要(まつした・かなめ/51)さんがマッスルモデル部門、マスターズクラスで見事グランプリに輝いた。バランスの良いスポーティーな筋肉美が求められるマッスルモデル部門。スポーツマンらしいステージ上での振る舞いも重要となるこのカテゴリーで見事グランプリに輝いた松下さんの強さの秘訣に迫る。

【写真】松下要さんのバキバキのグランプリ獲得ボディ

トレーニング歴は今年で19年目だという松下選手。元々はパワーリフティングに打ち込む日々を送っていたというが、肩の怪我で競技生活に終止符を打ち、自分のペースでトレーニングを継続していた。そんな中、なぜボディメイクという舞台にフィールドを変え、コンテスト出場を目指すようになったのだろうか。

「10年前に肩の怪我の影響でパワーリフティングは辞めざるを得ませんでした。しかし、トレーニングは好きだったので自分のペースで筋トレは継続していたんです。でも、昨年50歳という節目の年を迎えるにあたって、何かまた挑戦してみたいと思い、ベストボディ・ジャパンへの出場を決意しました」

昨年6月にデビュー戦を迎え、今シーズンは2年目となる松下選手。今大会では見事グランプリ獲得となったが、ここまでの道のりは決して楽なものではなかったという。

「パワーリフティング時代に負傷した肩の怪我の影響で、フリーウエイトでのトレーニングはほとんど行えませんでした。重量を乗せることが難しいのでマシントレーニングを中心として筋トレを積み、なんとかグランプリを頂ける身体に仕上げることができたんです。特定の部位の強化というより、全身に筋肉を付けてバランスのいい身体作りに励みましたね。休日はスーパーGTの"無限"というチームの応援総長も務めているので、時間に余裕がある訳では決してありませんが、隙間時間を見つけて毎日ジムに通いました」

忙しい日々を送りながらも、コンテスト出場に向けて努力を継続する松下選手に競技の魅力を伺った。

「正直減量は辛いですし過酷です。でも、それ以上にステージで輝ける喜びや勝ったときの喜びは普通の生活を送っているだけでは決して感じられません。この競技をやっているからこそ、いま私は輝けているんです。競技がなかったらただのオッサンですよ」

松下選手は11月に開催予定の日本大会への出場権も獲得している。大舞台に向けての抱負を力強く語ってくれた。

「日本大会ではさらに身体を仕上げて完璧なコンディションで臨みたいです。そしてトップ3を目指します!」

日本大会でもステージ上で輝く姿を見せてくれるか。松下選手の進化はこれからも止まらない。

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取材:池田光咲 撮影:田中郁衣

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