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どんくさかった46歳・専業主婦が身体のメリハリを活かした美しいドレス姿を披露!大会初出場でドリームモデル初優勝を果たす

柴田奈津子さん8月20日(日)に行われたマッスルゲート東京ベイ・ドリームモデル158cm以下級で大会初出場にして初優勝を果たした柴田奈津子(しばた・なつこ/46)さん。初出場とは思えないステージングで見るものを魅了した。

【写真】柴田奈津子さんの身体のメリハリを活かした美しいドレス姿

「大会に初めて出場したので、こんな賞をいただけて本当に嬉しく思っています。普段からせかせかしているとか、あわてんぼうのところがあるので、ステージではゆっくり優雅に少しスローダウンして歩けるように意識しました。次はフィットモデルのカテゴリーに挑戦したいのですが、主人から衣装のNGがあるので今回の優勝を機に交渉してみます」

2022年4月、20代半ばからの18年間を共に生きてきてくれた愛猫が亡くなり、その喪失感から数カ月塞ぎ込んでしまった柴田さん。何にも気力が持てなくなっていたところ、主人から「ジムに入会して身体を動かしてみてはどうか?」と提案されたことがトレーニングを始めるきっかけとなった。
「運動嫌いだったのでプールやサウナ、スタジオがあるフィットネスジムで嫌でも身体を動かさないといけないようなプログラム(レスミルズやZumbaなど)に参加してみるか……というつもりで通い始めたのですが、偶然にもメンズフィジークへ出場されている方がトレーナーをされており、"骨格が恵まれているから競技をやってみたらどうか?"と勧められ、本格的なトレーニングを始めました」

柴田さんのトレーニング内容とは?
「トレーニングは週4日、1回1.5時間です。月曜日背中、火曜日お尻、木曜日軽めに背中と肩、金曜日下半身をしています。重量よりも正しいフォームで狙っているところに効かせられているか?と言うことや一気に引いて(押して)ゆっくり時間をかけて元のポジションに戻すこと、肋骨を引き締めて骨盤底筋群を引き上げながら行う、ということを意識しています」

大会出場を目指すまでは肩から二の腕は一番嫌いな部位だったが、今では自慢の部位になっているという。
「夏場にノースリーブを着ていて “『北斗の拳のケンシロウ』みたいだね!”と言われて傷ついたこともありました。今だったら褒め言葉と受け止められます(笑)。肩の鍛え方は、1kg~2kgとかなり軽量なダンベルでサイド・フロントレイズを20レップ×3セット を週に2回程行っています」

専業主婦の柴田さんは自由な時間を活用して、トレーニングと両立させている。
「専業主婦ですが、フリーで日本に参入したばかりの外資系IT企業のマーケティングを請け負っています。フリーで請け負っているお仕事は、不定期でイベント開催や展示会や学会出展などがある場合は稀に1週間ジムへ行けないというときもありますが、主婦業含めかなり自由な時間をもらっていて、申し訳ない程に恵まれている状況です」

アメリカンドッグやチャーハン、ドーナツなど糖質が油を纏っているような食べ物が好きで、「朝食はクリームチーズとたっぷりのジャムをのせたトーストを食べられないならトレーニングなんて無理!」と思っていた柴田さん。自分の身体に初めて見る筋肉の筋などが微かに見え始めてからは、筋肉のために良い食事をとることに気をつけ始めたが、鶏胸肉を食べ続けることに苦戦したという。
「タンドリーチキンやキムチ和え、ミンチにしてガパオなど濃ゆい味付けで自分を騙しながら食べていましたが、結局減量中はほとんど鶏胸肉を食べずに他の肉や魚を摂っていました」

「万年ダイエッターで減量できるのか心配だった」という柴田さん。減量はケトジェニックが効果的だったと語る。
「穀物からの炭水化物摂取を抑えて、脂質はそれほど気にしないようにしていました。最初の1カ月でかなり落ちましたが、その後1カ月半の間は停滞したり、パワー不足でトレーニングでフラフラになってしまったりしたので、少しの期間、1日1食少量の白米を食べてパワー不足を回復し、回復後はまたケトジェニックよりな食事に戻してさらに除脂肪させることができました」

柴田さんは意外にもポージングに苦戦したという。本番では初出場にして、堂々としたポージングだったが、反省点があるという。
「どんくさくて、先生の真似が全然できないし、肩や指に力が入りすぎて常に硬い動きしかできず、大会の動画を見てもやっぱり動きが硬かったです。また、これまで何も気にせず歩いていた普段の歩き方の癖が強く、なかなか正しく歩くことができませんでした。正しい姿勢で歩くだけで本当に脛が筋肉痛になり、ふくらはぎや足の裏が攣ってしまうほどでした。ヒールを履いて競技として美しい歩き方となれば、体幹が弱く、バランスが取れずにいまだにグラついています」

大会後に審査員の先生から「ドリームモデルとしては筋肉が大きすぎる」というフィードバックをもらった柴田さん。この言葉を前向きに捉え、次への身体づくりの目標にしている。
「競技としてはマイナス評価ですが、今後の身体づくりやチャレンジしたい競技の方向性としては嬉しい限りのお言葉をいただけました」

トレーニングを続け、大会に出場することでトレーニングのモチベーションが上がり、身体もステージングも進化していく柴田さんの今後に注目だ。
「子どもの頃から骨太と言われ、自信を持つことのできなかった体格と、“40代ってこんなもんですよ……”と身体が緩んでいくことを受け入れてしまっていましたが、1年ちょっとで自信を持てるほどに変わることができました。大人になってこんなに夢中に打ち込めることができて毎日とても充実しています。競技を続ければ、たくさん壁にぶつかると思いますが、『おばさん』と呼ぶのを躊躇されるような素敵な女性になるために挑戦を続けて行きたいと思っています」

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取材:FITNESSLOVE編集部  撮影:北岡一浩 写真提供:柴田奈津子

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