コンテスト mens

「何も考えずにトレーニングしていたらそれまで」頭脳派若手ビルダーのメリハリのある筋肉製造法

渡邉怜央選手筋肉をより大きく見せるにはどうしたらよいのだろうか。6月24日(土)に開催された東京クラス別ボディビル選手権では65kg以下級で2位の結果を残した渡邉怜央(わたなべ・れお/25)選手は、ボディビルへのカテゴリー転向直後ながら、メリハリのある身体で大きなインパクトを残した。渡邉選手が筋肉をより大きく見せるために意識していることについて聞いてみた。

【写真】渡邉選手のメリハリのある全身の筋肉

――現在のトレーニング方法とは?

「週5〜6回、多いと7回やってるときもあり、疲労を感じたらオフを取るという形です。トレーニング時間は1時間半から2時間ほどです。分割は、腕、肩、脚、胸、背中の5分割ですが、特に順番などは気にしてません。週に1回必ずその部位が回ってくるようにはしています」

――渡邉選手がトレーニング中に最も意識しているポイントはどこでしょうか?

「腹圧、動作の分離、剛性を高めるところと対象筋にアプローチしていく中で動かさなければいけない関節、筋を脱力して無駄な力が入らないように動作をすることを意識しています」

――渡邉選手が、「細いところは細く、太くするところは太く」というメリハリを作る上で重要視している点はございますか?

「私は元々関節が細く、メリハリが出やすいところがあると思っていますので親に感謝です(笑)。他には肋骨周りと呼吸です。肋骨が開いていると、どうしてもウエストが太くなりがちになり、怪我もしやすくなるのと、胸式呼吸を続けてしまうと肩周り周辺の筋肉などがかたまり、可動域が浅くなり、自律神経の不調など、エラーが起きやすくなると思っているので、そこも気を使っています」

――身体のメリハリを保ったまま筋肉をつけていく上で、どのようなアプローチが必要となるのでしょうか?

「身体のエラーをできる限り抑えた上で限界まで追い込む、そして重量やレップ数を追っていくことだと思います。苦手部位に対して、得意部位と同じ追い込み方ではあまり変化はないでしょうし、何も感じず考えずトレーニングをしていたらそこまでだと思っています。時には振り回してでも重量、レップを追っていくことは絶対に必要だと思います」

――高重量を持つことも重要だと。

「はい。しかし、そこで何も意識せず振り回すだけの場合と、大前提で必要なところは確実に抑えた上で振り回す場合では天と地ほどの差があると個人的に感じています。なので特にカラダのメリハリを保ったまま筋肉をつけるということは意識していませんが、結果的に身体がそういう風に変わっていきました」

――渡邉選手の今後の目標とは?

「来年は東京クラス別を確実に獲ること、東京選手権でファイナリストに残ること、日本クラス別で入賞することです。また、日本クラシックフィジーク選手権に出るか迷っているところではあるのですが、そこで頑張ってTOP3に入ることも目標の一つです。また、日本選手権を経験して自分に何が足りないのかを再確認したいです!!」

――その目標に近づくために取り組んでいることはございますか?

「私の課題は確実に脚です。上半身は去年と今年で広がりを手に入れることが出来たので、そこに追いつくような脚。上半身はさらに大きく広く、メリハリをつけて脚がそこに追いつければ、私はさらに上にいけると確信しています。なので最近はメインセットの重量でエブリデイスクワットをしていたのですが、これは関節がもたなそうだなと1カ月近く続けて感じたので、今は出来るときに、他のトレーニングが終わったあとにスクワットを実施しています。また、トレーニングの質に対してのコンディショニングの質が比例していないので、そこを今年のオフは意識して取り組もうと思っています」

次ページ:渡邉選手のメリハリのある全身の筋肉

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

次のページへ >


-コンテスト, mens
-,