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「49歳からボディコンテストに出始めました」52歳・英会話講師が愛知大会で総合優勝!

田中香織さん「私は50になる歳から大会に出始めました。普通なら年齢を言い訳に色々と“諦める”歳ですよね(笑)。でも、私は若い子との勝負にも言い訳したくはなくて、どうせなら一生懸命楽しんで全力でやってやろうと臨んでいます」

10月9日(月・祝)、ウインクあいちにて行われた『Super Body Contest(SBC)2023』愛知大会(AICHI10)にて、最も鍛えられたトータルバランスが求められる『SBC』部門QUEEN(50〜年齢無制限)クラス1位、クラス全年齢での戦いとなる『Champion of the show 』総合優勝、さらにベストパフォーマンス賞を大活躍した田中香織(たなか・かおり/52)さん。

【写真】田中香織さんの美しいアウトライン

「トレーニング法は、多分他の方が聞いたら呆れるくらい自由ですね。メニューも組んでいないし、強化する内容をその日の身体のコンディションに合わせて変えます」

昼はヨガ、ボディメイクのインストラクター、夕方から夜は英会話講師としてみっちりと仕事が詰まる毎日を送る。それでも、その合間を縫うように週5~6日はトレーニングをしているという。

「とにかく30分しか時間がなくてもとりあえずジムにはいきます。だから集中力はすごいですよ。誰も話しかけてきません(笑)。2時間くらい余裕があるとジムのお友だちと情報交換しながら楽しくやります」

自重、マシン、フリーウエイト、ケーブルとあらゆる手段を使うが、使い方は「自己流」だという。

「有名なYouTuberの方々の動画も参考にしますが、やはり人と自分の身体は違うので、実際にやってみて『こっちのほうが効くな』と思えば取り入れた上でオリジナルの動きに変えます。これは、元々ダンスをずっとやっていたり運動経験が多いことで体幹がそもそもあったり、感覚が鋭敏に発達しているからできることかもしれないので、あまり参考になるかは分かりませんが……」

食事管理も同様に、「身体の声を素直に聞く」ことを重視する。

「野菜が食べたいなと思えば生野菜を多めに取る、疲れてるなと思えばお肉やカロリーの高いものをガッツリ食べる、逆に身体が重いなと思えば軽めに食べるだけにするなど、とにかく自分の体感に寄り添うようにしています。身体は常に正直に必要なものをシグナルとして出してくれているので、ボディメイクに必要なのはそれを正確に把握ができるようにシンプルに感覚を研ぎ澄まして向き合うことですね」

口寂しいだけなのか、本当の空腹なのか、喉が渇いているのか、足りていない栄養素があるのか、を知識ではなく経験からの実感値として磨き上げてきたという。

トレーニングも食事法も豪快で、はつらつとした表情や言葉から生命エネルギーが伝わってくると伝えると、「周囲からもよくそう言われる」と田中さんは笑った。

「SBCの今年のテーマである『PASSION』ですが、あれはもう私そのものだなと。どの大会でもベストパフォーマンス賞をずっと獲らせていただいてますが、『情熱』は私の生きる意味そのもので、筋トレを始めたのも“細胞レベルから元気になる”と聞いてやってみようと。実際に精神的にも肉体的にもつねにパワフルになりましたし、嫌なことがあっても『筋トレするか』で大体のことは解決します」

元々はスリム体型が評価される『TREND』部門が出発点であり、今回も2カテゴリーに出場しているが、鍛え始めてからVシェイプやアウトラインがはっきりしてきたこともあり、より筋肉量の求められるカテゴリーをメインにしたと語った。

「大会は過酷な心境で臨むものではなく、楽しんで、やりたくてやってるという気持ちを大事にしたい。多少緊張はしますが、深刻なストレスや過度なプレッシャーになることはあまりないですね。大会にまだ出たことがない人も、余計な気負いを捨てて『楽しんでやるぞ。どうせやるなら勝つぞ』という前向きな決意で向かって欲しいですかね。修行でも、強いられてやるものでもないので」

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

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