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金子賢が世界的ボディコンテスト団体『NABBA JAPAN』代表に就任。日本から世界へ羽ばたく選手の誕生に期待が高まる

金子賢俳優、タレント、そして元総合格闘家という経歴を持つ金子賢氏が1950年にイギリスで誕生したボディビル団体『NABBA(National Amateur Bodybuilders Association)』の日本支部である『NABBA JAPAN』代表に就任した。

【写真】金子賢氏が2022年『筋肉祭』でみせた優勝ボディ

NABBAは1950年にイギリスで設立され、現在は世界60カ国以上がNABBAに加入している。プロ制度もあり、主要大会の上位選手にはNABBAプロとして資格が与えられ、世界大会も開催されている。

じつは2018年に、当時NABBAとWFF(World Fitness Federation)の協業団体『NABBA WFF JAPAN』の代表に就任していた金子氏だったが、団体との間で認識齟齬が生まれ、以降『NABBA JAPAN』は別の代表者によって国際的には非公式の大会として開催されていた。

しかし、10月に金子氏が再び『NABBA JAPAN』代表に正式就任。5年越しの活動が開始されることとなった。

「NABBAは世界的にも大きな大会で、日本代表選手を世界に派遣するきっかけになります。今までよりも大会数を増やして、今までと違うというところを国内はもちろん、世界にもアピールしていきたいです。NABBA JAPANの実力をみせたいです」

NABBA

NABBAにはプロ、アマチュアの両部門があり、金子氏はしっかりと棲み分けをしていきたいと続ける。

「来年はプロのグランプリを作って、誰もが憧れるようなハイレベルな戦いの場を設けたいです。その上でアマチュアの部門はカラーを分けて多くの方が挑戦しやすいかたちを取っていきたいです」

金子氏は来年10周年を迎えるボディコンテスト団体『SUMMER STYLE AWARD(サマスタ)』の代表を務めており、『NABBA JAPAN』への期待も大きい。

「ボディコンテストはピラミッドの一番上にくるものだと思っています。大会に出場する人口が増えることで、フィットネス人口はそれに伴って広がっていく。世界を見渡すと、日本のフィットネスはまだ遅れている印象を受けます。海外のようにフィットネスが当たり前になるために、僕は『NABBA JAPAN』、『サマスタ』を盛り上げるのはもちろんですが、他団体とも交流を持ってコンテストシーン全体が盛り上がればいいと思っています」

金子氏自身が立ち上げた『サマスタ』と、今回就任した『NABBA JAPAN』での役割の違いについてはこのように続ける。

「『サマスタ』は1から立ち上げたコンテストで運営はもちろんですが、審査基準を作り、審査委員長を務めています。『NABBA JAPAN』では、今は他にやることがたくさんあるため審査などは一旦行わず、運営・プロデューサーの立場として団体を盛り上げていきます」

大会出場と聞くと、“ハードな減量”や、“キツい筋トレ”をしなければいけないという印象があると思うが、金子氏はもっと気軽に挑戦してほしいという。

「5kg痩せたから大会に出てみる、5kg痩せるための目標として大会に出てみる、最初はそんな気持ちで挑戦してほしいです。そこで順位が付いたことで悔しいからもっと頑張ろうとか、優勝した選手のようになりたいとか、大会に出たことで掴み取ってもらう“何か”が大事だと思っています。『負けることを怖がらないでほしい』と伝えたいです」

取材日の11月4日(土)はサマスタ横浜大会が行われ、大会終了から約2時間、金子氏は希望選手一人ひとりにフィードバックを送っていた。時には会場の閉館時間を過ぎても屋外などで続けることもあるという。

「出場した選手にステージ動画を観てもらいながら、良かった点、課題・改善点を伝えています。フィットネスは継続していくものなので、出場した大会が次にまた頑張るきっかけになるのが理想だと思っています」

日本のコンテストシーンを盛り上げている金子氏が世界につながる『NABBA JAPAN』の代表に就任したことの影響は大きい。世界に羽ばたく選手が増えるきっかけになること、そして日本のフィットネスが益々盛り上がることに期待が高まる。

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取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:SUMMER STYLE AWARD

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