女子フィジークでトップ選手として活躍している大澤直子(おおさわ・なおこ/54)選手。2023年10月の日本女子フィジーク選手権大会では4位という成績を残し、ベストアーティステック賞も受賞。強さと美しさを兼ね備える大澤選手にトレーニングについて話を伺った。
ボディビル競技への挑戦は女性ビルダーとの出会いがきっかけ
小学生のときはバレーボール、中学から大学までフェンシングをしていて、もともと運動が好きだった大澤選手。中高生の頃から、フェンシングの補強として、スクワットやラットプルダウンなどのトレーニングをしていたという。
そして、「大先輩でもあるトップ女子ビルダー山本奈美子さんと職場が同じことから親しくしていただき、ボデイビル競技用のトレーニングを教えていただくようになりました」
減量中もトレーニング内容は変えない
大澤選手の現在のトレーニングについて伺うと、「オンシーズン、オフシーズンともにトレーニング内容は変えない」と教えてくれた。
「これから身体を仕上げていく段階でも逆にトレーニング内容は変えずに、強度も絶対落とさないようにしています。体重が落ちていたり、ダイエットで食事も気をつけているから体力も落ちるんじゃないかと思うのですが、逆に重量や回数などをあげられるものはあげるようにやっています。(オフシーズンの)今は好きな物を食べられるし、パワーもあるから、去年のシーズン中よりもヘビーな感じにトレーニングはやっていきますが、減量中も同じようにヘビーにやっているからそんなに(オンとオフで)差はないんです」
トレーニング分割も一年通して変えず、脚(前)、背中、肩、胸、腕、脚(後ろ)6分割で行っている。
「基本は週6日で1日トレーニングオフ日を設けるようにしています。出張もあるので、そこにオフをもってくるようにしたり、4日連続トレーニングをしてオフにしたり、逆に10日続けてやってしまうときもあります。オフシーズン中はこのようになるときもありますが、なるべくシーズン中はコンスタントに週6日できるようにやっています」
オフシーズンのときは新しいメニューをプラスして、良い感覚があれば、それを続け、あまり効かないと思えばやらない。新しいトレーニング種目を研究したり、去年のシーズンで得た弱点を強化したりしているという。
次回は大澤直子選手の丸みのある筋肉の秘訣についてのインタビューを掲載する。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介