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4児の母が作り上げたスタイル抜群のスリムボディ 「パニック障害」を経験して感じた「心と身体はつながっている」

奥村絵麻さん「30代になって子育てがひと段落し、自分の学びへとシフトしようと試みるも、思わぬ事態が……」。昨年11月、ベストボディ・ジャパン主催のモデルジャパン日本大会でトップ10入りと、しなやかな身体を武器にコンテストで活躍する奥村絵麻(おくむら・えま/37)さんは、4人の子ども持つ母親でもある。20代を子育てに捧げ、いざ30代からは自分の学びへとシフトしようと考えていたとき、思わぬ事態が奥村さんを襲った。

【大会写真】4児の母・奥村絵麻さんのスタイル抜群のスリムボディ

生活環境が一変し、『パニック障害』に

奥村絵麻さん

「精神疾患を罹ってしまったんです。お医者さんからは『パニック障害』と診断されました」

「それまでの子育て奮闘中の疲れなのか、 自分を後回しにした無理がきたせいなのか、 自分の私生活を見直しなさいと 身体が伝えてるのかと感じてはいました」

他の人とまともにコミュニケーションが取れない状態まで悪化してしまう。

「自分で言うのもなんですが、誰よりも明るく人とコミュニケーションをとることができて率先することを心掛けていた私が、まともにコミュニケーションが取れなくなるまでに悪化してしまい、そのおかげで人とも会えず、会うならば心臓バクバクの状態。そんな自分がショックで、受け入れることができなかったのを今でも覚えています」

 

筋トレで感じた「心と身体はつながっている」

奥村絵麻さん

「そんな自分と向き合いつつも、なぜか美容は譲れない一心でした。常に人に見られる意識はあったので、不思議とキープしようと必死でいました(笑)。そんな環境を受け入れる覚悟を決め、食事内容を意識し、タンパク質不足が分かったり、もともとトレーニングをしていた主人からのアドバイスもあり、脳への働きを良くすることを目的に運動療法もすることに。それがトレーニングの始まりです」

筋トレを始め、大会にも出場し始めた奥村さん。次第に心もポジティブに変化していった。

「私のトレーナーがベストボディ・ジャパンの出場経験があり、『私には無理だって!』と決めつけていた思考も、このときは不思議と『やる!やってみたい!自分の可能性を見つけたい!』と思えるように 。そして、精神疾患に対する不安をも持ちながらも自分を試したいと思えたのだから、やはりトレーニングはすごいなと思いました」

 

自分が「どう在りたいか」を知る

奥村絵麻さん

症状は収まってきたものの、現在も疾患と向き合い続ける奥村さん。心や身体からのSOSを受け取ったら行く場所があるという。

「自然豊かで開放的な場所に友だちや子どもと出かけるようにしています。自分が心から『気持ちがいい』と思える環境に行くことで、精神面もとても安定するようになりました。心と身体はつながっているからこそ、感性を豊かにし健康美へと繋げていきたいんです。そうすれば自ずと身体は応えてくれます。歳を重ねるごとに美しくありつづけるために、です」

「また、『どれだけ自分に素直に生きられているか』ということをいつも意識しています。私は、『美しくありたい』という気持ちが昔からあって、疾患になったときにも、『このまま衰えたくない!』と向き合う覚悟を決められたので。自分がきれいになることでポジティブになり、それがまた身体にも好影響を及ぼしているんです」

他の人と話せないほどの状態を経験した奥村さんに、「健全な精神状態を保つコツ」を伺った。

「自分が『どう在りたいか』を知ることですかね。その姿を知ることで、次の行動が決まってくるかと思います。私の場合、周りの人からその刺激をもらうことが多く、大会に出られてる個性溢れる選手の方々からのご縁が、こんなにも私の美を大きく変えるのだと痛感しました。それが私の生きる力です。不思議なことに、若いころの私よりも、歳を重ねた今の私の方が身も心も若く思えるんです。自分の理想の姿、在り方を知ることで心や身体からのSOSに気づくことができ、健康的な日々を送れると思います」

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取材・撮影:FITNESS LOVE編集部 写真提供:奥村絵麻

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