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バルクアップ期も「体重を増やし過ぎない」ことの大切さ 17kgの減量幅があった過去を踏まえて気づいたこと

永吉令奈選手減量を毎年経験するボディコンテストの選手たちは、筋肉をできるだけ維持するために、どのような減量を行っているのだろうか。2021年マッスルコンテスト東京ビキニクラス&オーバーオール優勝を果たし、現在も身体を進化し続けている、トレーナーの永吉令奈(ながよし・れな/31)選手に減量について話を伺った。

【大会写真】永吉令奈選手の丸みのある脚と肩がつくるメリハリボディ

減量時もバルクアップ時も体重を増やし過ぎない

減量幅は過去に17kgのときもあったが、今は5kgほどに留められるようになったという永吉選手。減量だけではなく、バルクアップをするためにも体重を増やし過ぎないようにすることが効果的だった。

「むやみやたらに体重が増えたところで、脂肪が邪魔でトレーニングがやりづらいことが分かりました。ある程度動きやすいと感じるぐらいの体重でトレーニングの強度が高められたり、身体機能が向上すればおのずとバルクアップできるのだとここ数年で実感しています。私の場合、ステージ体重から+5kg、オフでも60kg(身長165㎝)でキープするのがちょうど良いと感じます」

オフシーズンに体重を増やしすぎないよう、永吉選手の普段の食事は、基本減量シーズンと一緒だが、「外食は好きなものを食べに行き、人と食事ができるシーズンなので、その楽しみを我慢しないようにしています」と教えてくれた。

減量時のオススメ料理

「タコライス、親子丼、チャーハンなどは食材と調味料を工夫すれば減量中でも食べられます。“お米×たんぱく質 ”で作れる簡単な料理がおすすめです。減量中は忙しくなるので調理が簡単であることが私の条件です」

減量時は、なるべく栄養補給のタイミングを見計らい、トレーニングの強度を落とさないことを意識している永吉選手。減量中は特に休むことに対して勇気がいるが、身体の疲労が重なってトレーニングの調子が下がらないよう、休むタイミングを見極めるなど、疲労をためない工夫をしている。

有酸素運動も身体の疲労をみながら行っているという。

「減量の最後の1、2カ月は、起床時に30分、週4~5日するようにしていて、減量中以外にも血流を促すために週2~3日はやるようにしています。仕事で1日2万歩近く歩くので、長時間やりすぎると、なかなか疲れが取れません。疲労がピークのときや脚の筋肉痛がひどいときは有酸素の代わりに半身浴をしています」

そんな永吉選手でも「減量が一番の課題」で絞りきるための減量方法は探り中。トレーニングが年々楽しくなってきて身体が進化しているように、減量もいかにストレスを溜めずに楽しめるよう生活ルーティンのベストを探している。

永吉選手は、競技において失敗も経験したが、そこから学んできたからこそ、伝えられることがある。

「競技実績はこれまで、自分で満足のいく結果を出せたことはありません。ですが失敗を続けてきたことにより、多くのことを学ぶことができました。食事やトレーニングの大切さを人に伝えることが私の使命であり、やりがいを感じる仕事をさせていただいています。苦難なこともありましたが、その度に壁を乗り越えてきたプロセスが私の強みだと思います」

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介、中原義史 写真提供:永吉令奈

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手