「最初は、ただ痩せたかっただけでした」
そう語るのは、競技団体『APF』のグリッターモデルで日本一、『NABBA』の韓国大会で上位入賞に輝いた桃花(ももか・31)さんである。

トレーニングを始める前の桃花さんは、エステや食事制限に頼っていた。しかし、いくらお金をかけても、自分が理想とする身体にはならなかった。
「食べないダイエットをしても、結局また太ってしまうし、見た目も変わらなかったんです」
そこで2018年から筋トレを始めた。最初は週2回、1時間のパーソナルトレーニング。翌年にはベストボディ・ジャパンに出場したが、順位は振るわなかった。
それでも諦めず、トレーニングを続けた。
「正しいフォーム」を知らなければ、身体のラインは変わらない
桃花さんは、自身がここまで変われた理由として、「正しいフォームを教えてくれる人に出会えたこと」を挙げる。
「最初に習っていたトレーナーさんは、“痩せればOK”という感じで、細かくフォームを教えてくれる人ではありませんでした」
確かに体重は落ちた。しかし、桃花さんが求めていた“女性らしい身体のライン”は作れなかった。
「体重を減らすだけと、身体の形を変えることは別なんです。ラインを変えたいなら、正しいフォームや知識を詳しい人から学ばないとダメだと思いました」
特に、苦手な部位ほど頻度を増やした。
「苦手だからやらない、ではなくて、苦手だからこそ頻度を増やしました。週1回だと、月に4回しか練習できません。だから、もっとやる回数を増やしたり、パーソナルで聞いたりしていました」
「すぐに変わらないから」とやめてしまう人は多い。しかし桃花さんは、「変わらない時期にやめなかった人だけが、その先に行ける」と話す。
筋トレで一番変わったのは、身体よりも“出会う人”
トレーニングによって身体は変わった。だが、桃花さんが「一番良かった」と感じているのは、実は別のことだ。
「出会う人が本当に変わりました」
ボディメイクを始めてから、年齢も職業も出身地も違う人たちと出会うようになった。今までなら接点がなかったような人とも、ジムや大会を通じて仲良くなった。
「今は旅行に行くような友達もできました。身体が変わることももちろんうれしいんですけど、それ以上に、人との出会いで自分の価値観が変わったことが大きいです」
筋トレを始める前は、自分の脚を人と比べて落ち込んでいた。だが今は、周囲と比べるのではなく、自分の成長を楽しめるようになった。
「いろんな人と出会うことで、自分の考え方も変わるし、成長できる。筋トレを始めて良かったと思うのは、そこが一番です」
痩せるために始めた筋トレは、桃花さんに身体以上のものを与えた。人との出会い、価値観の変化、そして自分を好きになれる感覚。それこそが、桃花さんにとってボディメイク最大の成果なのかもしれない。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:桃花










