ベストボディ選手 コンテスト

2度の妊娠で肉割れしたお腹からくびれボディへ 2児の母が家事育児と競技の両立の工夫でグランプリ獲得

「大人になると緊張したり、不安になったり、達成感を味わったり、感情が大きく動く場面は少なくなると思うのですが、ベストボディに挑戦しだしてからは感情が忙しくて、それさえも楽しいと思えています」

【写真】木村栞菜さんの曲線美&腹筋の縦線

ベストボディ・ジャパン2024西日本大会と同時開催された『モデルジャパン2024西日本大会』のガールズクラス(18~29歳)でグランプリを受賞した木村栞菜(きむら・かんな/28)さん。

「ガールズクラスで2児の母という人はあまりいないと思います」

木村さんには保育園に通う息子が2人いる。

「2度の妊娠ではどちらも食べ悪阻(づわり)で16㎏ずつ増えていますし、食べるのもお酒を飲むことも大好きで食べた分だけ太ります。お腹も妊娠で肉割れしていて、出産前と別の人の身体になったような感覚があります。最初はそもそも舞台に上がっても勝負する土俵にすら立てないのでは、と不安がありました。でも、努力すれば結果に出ること、筋トレや減量を通して自分の身体と向き合い、正しい知識を身につけ、実際に自分で試行錯誤しながら実践する。その過程から得られるものはとても大きいと感じています」

とはいえコンテスト準備と家事育児の両立は大変なことも多い。

「平日子どもたちが保育園に行っている間にジムやレッスンに通いながら、家事育児もこなしました」

食事には苦労と工夫があるという。

「私以外の家族はみんなジャンキーなものが好きで、好き嫌いも激しいです。減量中は毎日自分は食べることのできない食事を作り、残したら捨てるという作業をするので、悲しくて辛いものがあります。家族で外食するときには、私が注文しなくてもいいように、なるべくフードコートで選んでもらうようにしています。お店に入って食事をするときは、前後の食事で調整したり、カロリー計算をしたりしながら楽しむようにしています」

木村さんは今シーズンから大会に出場している。

「体脂肪23%から減量を始めました。当初は知識もなく、糖質制限をしてダイエットをしていました。でも、体脂肪を燃やすためには糖質が必要だと分かり、今は最低限の糖質を摂るようにして、脂質制限の方法で減量しています」

「減量中の有酸素運動は、家族がまだ寝ている時間に起きてしています」という木村さん。筋トレにも本気で取り組んだ。

「筋トレは1時間を週2〜3回、お尻からハムにかけては、ブルガリアンスクワットや負荷をかけたフルスクワット、ワンレッグデットリフト。背中はラットプルダウンやシーテッドプーリーロウ、肩はダンベルサイドレイズ100回、とバランス良い身体になるように全身を鍛えました」

こうして作られた身体で臨んだデビュー戦の近畿大会(8/18開催)では、腹筋がバキバキになりすぎてしまったという。修正をして西日本大会に臨んだ。

「今回は身体作りに関してはくびれ作り、腹筋を横に割らず縦だけで割る。そして何より、レッスンにたくさん通い規定ポーズ、フリーポーズに力を入れました」

「レッスンにたくさん通い、ご指導いただきましたが、舞台上で発揮できるのはその数パーセントほどで、魅せたい自分を表現しきれなかったことが反省点です。日本大会を見据えた上での西日本大会でしたので、いい練習になったといえばなったのですが、満足いく部分はひとつもなかったので、これからもまだまだ精進しなければ、と心から思いました」

「目標や夢に向かって努力することで、精神的にも成長を感じています」という木村さん。

「今までは自分のためだけのダイエットでしたが、いつかベストボディを通じて身につけたものを産後のママさんや、痩せたい、きれいになりたいと思う女性の方々に教える立場になれたらと思っています」

木村栞菜さん

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取材:あまのともこ 撮影:岡 暁

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