女性は痩せていればいるほど美しいという価値観は、フィットネス文化の隆盛により変わりつつある。
「お尻は大きければ大きいほど好きです。キュッとくびれたウエストからの迫力のあるお尻は、すごくきれいだと思います」
厚木実李(あつき・みのり/27)さんは、ボディメイクの理想像についてこう語る。
【写真】厚木実李さんの筋肉があるからこその美しさで魅せる全身
厚木さんは0歳から水泳、小・中・高時代はバレーボールと運動とともに育ち、現在はパーソナルジムの店長を務める。前職のアパレル勤務時代から体型管理に筋トレを取り入れていたという。
「私は食べるのが大好きで、回転寿司なら15皿はいけます。食事をめいっぱい楽しむためにも動く。食べないのではなく、食べることで美しい身体を作っていけるトレーニングは自分に合っていると思います」
10月12日(土)、国内最大手のボディコンテスト団体ベストボディ・ジャパン主催の『マッスルモデル&フィットネスモデル2024静岡大会』(※)が行われた。本大会にて厚木さんは初出場で年齢別3位を獲得。大会には勤務先のジムのオーナー、オーナーの奥さん、別店舗の店長や顧客も多数参加し、一大イベントとして楽しんだという。
※極度に発達し過ぎた筋肉ではなく、バランス良く発達している筋肉が好ましくスポーティーな筋肉美が求められる。
「コンテストという共通の目標を通して、皆がどんどんいい身体になっていくのが楽しかったです。お互いの減量メニューを取り入れ合ったり、トレーナーが絞れていく様子に影響されて大会に出場しない会員さんまでダイエットが成功したりと、明確な目標設定があることの効果を知りました」
コンテストに向けての初減量では、脂質の大切さを改めて学んだと語る。
「脂質の摂取が少なすぎると、眠気や風邪の引きやすさ、生理不順など様々な不具合が出ます。私は一度調整に失敗したことで、知識だけでなく体感でもそれを理解することができました。ダイエットに励む人に、より的確なコーチングができるようになったと思います」
また、理想の体型に近づいていく過程の楽しさ、達成感による自信など、身体の変化が心に及ぼす影響の大きさを改めて感じたという。
「筋肉があるからこその美しさ、運動によって作られる健康的な体型のかっこよさがもっと女性に認知されるといいなと思っています。大会出場やパーソナルトレーニングを通じて、健康美の推進をしていけるように頑張ります」
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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