年齢を重ねても美しい人は、必ず目に見える何倍もの努力を続けている。
「10代後半から20代前半は、アイドルをしていました。写真集やグラビアのために体型管理が必須だったので、ボディメイクが生活そのものとして根付いています」
角川慶子(かどかわ・けいこ/51)さんは、福祉・保育事業のコンサルタントとして日々奔走するかたわら、『ベストボディ・ジャパン』などのボディコンテストに挑戦、新人ながら全国戦に出場する活躍を見せている。インスタグラムでは『美魔女オバ』を自称、日々健康美のための積み重ねを記す。
「コンテストオフシーズンでも、自分のベスト体型だと思っている163cm・44kgを維持しています。週に1回のパーソナルトレーニングのほか、時間のあるときはプランクや腹筋をしています。私が目指しているのはスリムなモデル体型なので、筋肥大というよりは引き締めるためのメニューを組んでいます」
ボディメイクにトレーニングを取り入れ出したのは、体型管理のほか疲れにくい身体を作りたかったからだという。そのころ、角川さんは酷い疲労感に日々襲われていた。
「起きていても疲労感で意識が遠のくような毎日が続きました。原因は加齢ではなく橋本病でした。通常の検査項目ではスクリーニングできないため発覚が遅れ、完治まで3年間かかりました」
完治を機に、心機一転のためジムを移籍。そこで偶然、年齢別のボディコンテストの存在を知った。
「体型管理の一環として出場してみようかなと。とはいえ、私は大会のために身体づくりをするのではなく自分が納得いく体型であることを習慣としているので、無理やり絞り込んだり、大会後に爆食して太ったりなどはないです。無理をせず継続できる努力がポリシーです」
角川さんは1日8000歩から1万歩を犬の散歩や通勤などで歩く。車にはなるべく乗らず、スニーカーを持ち歩いて時間があればいつでもウォーキングできるようにしているという。また、朝のパンをバナナに変えるなど、少しだけクリーンな食生活であるよう心がけていると語る。
「女性らしいS字ラインのあるスリムな身体をテーマにしているため、過度の減量はしません。コンテスト出場者は避ける洋菓子なども3日に1回は食べています。ただ、私は元々少食のためチョコレート1粒だけなど食べる量を確実に抑えられることが前提で取り入れてはいます」
痩せすぎず、太りすぎず。自分の思うベストの体重・体型を維持し続けることは努力を超えて習慣なのだという。
「今後のコンテスト目標は、好きな土地の大会で優勝を飾ることです。今年は母の地元である福岡に出場予定です。また、全国戦でも上位選手に入ります。『〜したい』ではなく『〜する』のほうが叶うと信じているので、今年は全国の上位選手になると言い続けています」
努力を努力と思わず続けられる人は強い。一つひとつはとても小さな努力でも、積み重なった先には大きな成果となることを角川さんの美しさは教えてくれた。
取材:にしかわ花 写真提供:角川慶子
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン