JBBF選手 コンテスト

女王・安井友梨を破りボディコンテスト日本一に輝いた48歳・西村裕子とは? 安井選手の「やろうとしたときが一番若い」に背中を押された一人だった

連覇がストップすると誰が予想しただろうか。10連覇中のビキニフィットネス絶対女王に立ちはだかったのは、女王の影響で競技を始めて3年目、48歳の主婦だった。

8月9日(日)、三重県・イスのサンケイホール鈴鹿にてJBBF(公益社団法人日本ボディビル&フィットネス連盟)主催の『オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス2026』が開催された。

ビキニフィットネス163cm超級では、11連覇がかかった安井友梨(やすい・ゆり/42)選手が破れる波乱。優勝したのは西村裕子(にしむら・ゆうこ/48)選手、昨年の同クラスで4位の選手だった。

【写真】西村裕子選手のサイドポーズを含めた全身

西村裕子さん

西村選手は元々身体を動かすことが好きで、「モデルさんのような体型になりたい」と、ジムに通っていた。本格的な筋トレをするようになったのはコロナに感染し、重症化して1カ月入院、退院したときに脚の筋力がなくなっていたことがきっかけ。「家族のためにも健康でいないといけない」と、パーソナルトレーニングに通い始めた。

「40代半ばだった私は、安井さんの『やろうとしたときが一番若い』という言葉に背中を押されて、安井さんの背中を追いかけるような形で競技を始めました」

西村選手のように、安井選手の存在がきっかけで競技を始めた選手は多い。

2014年、30歳だった安井選手はダイエット目的でジムに通い始め、翌年から競技を始めた。競技人口の少なかった2015年から、2025年まで(2020年は開催なし)オールジャパンで10連覇し、日本のフィットネス界を引っ張ってきた。フィットネス競技の普及にも精力的に取り組み、誰でも参加できるコンテスト「マッスルゲート(ゴールドジム運営会社主催)」の人気カテゴリー「ドリームモデル」も安井選手が考案したカテゴリーだ。

西村裕子さん

「(優勝して)本当に私でいいのかな、という気持ちです」

憧れの安井選手とステージで並び、「ありがたい、不思議な気持ちだった」という西村選手。「脚の筋量が少ないので、肩、背中の得意な部位をアピールし、しっかり絞り切ろう」と意識して臨んだ結果が、10年に渡り誰も成し遂げられなかった壁を打ち破った。

10月11日(日)に再び、『JBBFグランドチャンピオンシップス』で対峙する。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

取材・文:あまのともこ 撮影:中原義史

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