「1年半前は157cmで70kg近くの体重がありました。シフト制の工場勤務をしているのですが、朝・昼ご飯を面倒で抜いて夜にお腹いっぱいドカ食いをするという生活で気づいたら太ってしまっていました」
【写真】23kg落として臨んだ福島ふうさんのビキニフィットネスシーン
福島ふう(ふくしま・ふう/20)さんのトレーニングとの出会いはダイエットだった。ジムに通い始めた福島さんはすぐにフリーウエイトの面白さに熱中。元々マッチョが好きだったが、なかなか好みの男性には出会えていなかったことから「自分が理想のマッチョになればいい」と決意。さらにトレーニングを上達させるためSNSで仲間を募集した。
「ボディビルダーの方が友達になってくれて、一緒に合トレをしながら教えてもらいました。食事も栄養学の書籍を貸してもらったことで勉強していくうちに改善していき、段々身体ができてきたときに『何か目標を持ってトレーニングしたほうが効果がある』と言われて大会出場を決意しました」
週に4〜5日、仕事終わりにジムに通いながら片道45分の通勤経路を徒歩に変更。白米、鶏肉、シャケを中心に食事を徹底。3食を食べる習慣が身についたことで元気になり、また、「決まった減量食は何を食べるか毎食考えなくともいい」と逆に用意は楽になったという。
「とはいえ食べるのは大好きなので、空腹を抑えるのはキツかったです。どうしても辛いときはアーモンドを食べました。脂質は腹持ちがいいためかなり助かりました」
トレーニング開始から徐々に落ちていった体重は大会日には47kgと、23kgものダイエットに成功。11月2日(日)に行われたマッスルゲート静岡のビキニフィットネス一般の部で優勝を飾った。その日、同じくボディビル70kg以下級優勝となったのは、福島さんとお付き合いしている松下知路さん。
「ずっとトレーニングを教えてくれた友人で、今は彼氏です。すごくストイックな性格でトレーニングにまっすぐな姿勢に惹かれました。一緒に出場できて楽しかったです」
ビキニの似合う身体と憧れのマッチョの彼氏を手に入れた福島さんは、今後も大会出場を続けていくという。
「やっぱり自分ももっともっと大きくなりたいという気持ちが大きいので、来シーズンは増量に力を注いで、再来シーズンにウーマンズウェルネス、女子フィジークと筋肉量を上げていきたいです」
新しい自分になると、新しい出会いもある。理想の自分を実現しようと頑張るあなたの横にも、もうすぐ素敵な出会いが訪れるかもしれない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。