4:30に起床し早朝仕事を終えた後に、日中の仕事へ。ダブルワークを続けながら、ボディメイクにも励んでいる宮本ナミ(みやもと・なみ/43)さん。20代前半の体重は70kg、体脂肪率は30%を超えていたという。
「見た目の危機感を覚えてダイエットを決意。ジム通いを始めるも、当時はスタジオレッスンがメインでした」
本格的にボディメイクに取り組み始めたのは、2022年。コロナ禍でスタジオレッスンがなくなり、人間関係にも悩んで過食気味になった時期だった。「生きがいを見つけよう」と模索している中、別団体の知人との出会いがきっかけで筋トレをするようになった。
それ以来、早朝はスーパー品出し、日中は販売業というダブルワークをこなしながら、週5回のジム通い、月2回のパーソナルトレーニングを受ける生活が続いている。
【写真】宮本ナミさんの過去写真と、現在のメリハリボディライン
炭水化物しっかり、脂質は控えめに
「トレーニング時間は90分で必ず終えると決めているんです」と、宮本さん。これは集中力を維持し、疲労管理などの生活とのバランスを保つための工夫だ。筋トレメニューは、パーソナルトレーナーからの指導を忠実に再現し、怪我防止を重視。
毎回トレーニングノートをつけて、前回の自分を少しでも超えられたら「よし!」と、自分自身を褒めるスタイルでモチベーションをキープしているそうだ。
筋トレによってスタイルが変わり、ボディコンテスト出場のために宮本さんが必要だと感じたのは「PFCバランスを考えた自炊」。無意識な食べ過ぎも防止できるよう、スマホアプリで日々の食事を記録・管理した。
「基本的にはローファット(低脂質)+炭水化物をしっかりとる、というスタイルで減量しています。炭水化物を制限しすぎると、フラつきなどの不調が出るため、十分に摂取するように心がけていますね」
運動量の多いダブルワークのため、炭水化物は必須。これまで玄米をメインに減量していたが、落ちない現象に見舞われたという。そこで玄米から白米に、摂取量も思い切って変更。
「玄米は朝と昼ともに110gずつ食べていましたが全然体重が減らず……。 白米に変更し、朝は130g・昼150gに増やしてみたんです。すると一気に調子が回復して、体重も落ちていきました。白米に変えたことで満足感が増したんですよね」
3月に愛媛県で開催された女性限定のボディメイクコンテスト『マッスルゲート ウーマンズコンテスト』に出場し、「レギンスフィットネス」カテゴリーで年齢別・身長別の2冠を達成。
20年以上前の体型と比べると、現在は体重52.5㎏、体脂肪率は約14%。引き締まったメリハリボディの別人になった。ボディメイクで人生も性格も変わる。それを証明するかのように宮本さんはこう話してくれた。
「最初は面倒くさく、嫌々ながらジムに入会。18年経った今でも、より良いジムライフが遅れているのは、ジム通いのきっかけを作ってくれた母と、母の知人のおかげです。見た目が変わったことで自信を持ち、前向きな気持ちでいられるようになりました!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:小笠拡子 写真:北岡一浩 写真提供:宮本ナミ
執筆者:小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。インタビュー記事が得意で、IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門。