マッスルゲート選手 コンテスト

「下半身がゴツい」と言われた過去 「大きなお尻」を生かしてボディコンテスト活躍!38歳の意識改革

「下半身がゴツい」

そう言われたこともあり、自分自身も大きなお尻や広い肩幅が好きではなかった。しかし、筋トレを続けるうちに、それまで嫌いだった体型が「メリハリをつくりやすい」という自分の強みに変わっていった。大前美香(おおまえ・みか/38)さんは、マッスルゲート東京大会でビーチビキニ163cm超級3位、ウーマンズレギンス163cm超級5位に入賞した会社員だ。

【写真】大前美香さんのメリハリボディが際立つバックポーズ
大前美香さん

マッスルゲートの「ビーチビキニ」は、過度な筋量や絞りを求めるのではなく、ビキニが似合う健康的でバランスの取れた身体やステージ上での表現などが評価されるカテゴリーだ。

大前さんが目指しているのも、筋肉をひたすら大きくした身体ではない。「ヘルシーでメリハリのある動ける身体」だ。

嫌いだった大きなお尻と広い肩幅

筋トレを始めたのは、出産後に体型が崩れたことがきっかけだった。さらに腰痛や肩こりも悪化し、身体を変えるためにトレーニングを始めた。

現在は週3日、1回30分~1時間ほど筋トレを行っている。

身体が変わるにつれて、大前さんの中で変化したことがある。

それまで嫌いだった自分の体型に対する見方だ。

「肩幅が広くて、お尻が大きいのが嫌いだったけど、メリハリがつきやすいのもあって、好きになってきました」

自分では欠点だと思っていた大きなお尻も、鍛えれば下半身の立体感につながる。広い肩幅も、ウエストとの対比によってメリハリのあるシルエットをつくる要素になる。

「変えたい」と思っていた身体の特徴が、筋トレによって「生かしたい」ものへと変わった。

「洋服を着たら細身」に見える身体が理想

だからといって、大前さんは身体をできるだけ大きくしたいわけではない。

「筋肉を大きくつくるよりも、女性らしく、洋服を着ていたら細身に見えるようにしたいです」

トレーニングでも、無理に重量を追いかけることより、筋肉の使い方を意識して狙った場所に効かせることを重視している。

特に得意としている種目はルーマニアンデッドリフト。しっかりとストレッチを感じてから動作することで、お尻に刺激が入るように意識しているという。

目指すのは、「ヘルシーでメリハリのある動ける身体」。

そこには年齢を重ねていくことも関係している。

「自分の強みを生かしながら、見た目だけじゃなく健康的でヘルシーな身体はトレンドもなく、歳を取ってもすてきだと思うからです」

一時的な流行の体型を追いかけるのではなく、自分がもともと持っている骨格や体型の特徴を生かしながら、長く付き合っていける身体をつくっていく。

かつて嫌いだった「大きなお尻」も、今ではその身体をつくるための一つの武器になっている。

ビーチビキニ3位でも「改善点がたくさん」

ボディメイクの目標がなくなんとなくだと体重も体型も変化が得られなくなったころ、大前さんはボディコンテストへの出場を決意。そのマッスルゲート東京大会では、ビーチビキニ163cm超級で3位。さらにウーマンズレギンス163cm超級でも5位に入った。

それでも本人が真っ先に感じたのは、結果への満足よりも改善点だった。

「改善点がたくさん! ポージングが力入りすぎていたので、しなやかに立てるようになりたいです」

身体を鍛えるだけでなく、その身体をステージ上でどう見せるかも次の課題になった。

産後の体型変化や腰痛、肩こりをきっかけに始めた筋トレ。

そこで変わったのは、身体そのものだけではなかった。

「下半身がゴツい」「お尻が大きい」「肩幅が広い」。

以前なら隠したかった身体の特徴を、現在は自分らしいメリハリを作るための強みとして生かしている。

自分にないものを求めるのではなく、自分が持っているものを磨く。

大前さんが目指す「年齢に左右されないヘルシーな身体」は、その延長線上にある。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

取材・文:FITNESS LOVE 撮影:北岡一浩

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