サマスタ選手 コンテスト

妻の「ムキムキ好き」で筋トレ開始 ひたすら食べて鍛えて3カ月で15kg増量後、苦労した減量を乗り越えた秘策とは 

12月8日(日)、東京・ベルサール渋谷にて『サマー・スタイル・アワードFINAL[決勝大会]』が開催され、安藤智基(あんどう・ともき/37)さんがサーフモデルマスターズ部門で優勝に輝いた。順調なバルクアップの後、人生初の減量で大きな壁にぶつかり、それを乗り越えた安藤さんがたどり着いた秘策とは。

【写真】安藤智基さんのバキバキの背中

本格的に身体を鍛え始めたのは昨年6月から。

「食べても食べなくても体形が変わらないタイプだったんですが、30代中盤を過ぎて、食べたら食べただけ体重が増えるようになって。自分の体形が気になるからか、『ジュラシック・ワールド』を見ればクリス・プラットの、『キャプテン・アメリカ』を見ればクリス・エヴァンスの、ゴツくてバキバキの身体がすごくかっこよく見えて。妻に聞いたら”ムキムキ?好き!”って言うので、これはやるしかないなと思ったのがそのきっかけでした(笑)」

やると決めたらやる。中途半端が苦手な安藤さんの最初の目標は「ボディコンテストに出て恥ずかしくないくらいの身体になる」こと。翌年3月開催の新人類(サマー・スタイル・アワード主催)への出場を決めた。

「まずはバルクアップを目指してトレーニングを開始しました。たくさん食べるため、毎日朝起きたらプロテイン、白米・肉・魚・卵などを食べられるだけ食べる3食のほか鶏肉とおにぎりの間食を2回、さらに寝る前にもお茶漬けとプロテインを。食べて食べて鍛えて、3カ月で15kgほど増量しました」

この増量後に取り組んだ自身初の減量で、思うように体重を減らすことができずに苦労した。

「白米の量を減らすなどのカロリー管理から、ローファット、ケトジェニック……。本当にいろいろ試して何とか大会までに絞れたんですが、筋肉も一緒に落ちた気がして、自分の中には課題が残りました」

だが結果は、サーフモデルマスターズ部門で優勝。「大会の楽しさを知ってしまいました。もっといい身体を目指したい、次につながるオープン戦に出てみたい」と、開催1カ月前に決意して6月に行われた広島予選に出場、サーフモデルマスターズ部門で3位入賞を果たした。

「苦手の絞りがまったく間に合わず、悔しい思いをしました。でも決勝大会の出場権を得て、大舞台での雪辱を誓いました!」

さて課題の減量をどうするか。

「決勝大会まで約6カ月。まずは増量ですが1カ月で約7kg増えたんですね。この間の筋肥大にかなり手応えが得られたこともあって、もうここから減量を始めてみようかと」

筋肉を維持して減量するために、筋トレの時間帯を夜から昼に変えた。

「僕は空腹だと力が出なくて高重量が挙げられないんです。そこで、比較的カロリー摂取が怖くない昼間にちゃんと食べてから高重量でしっかりと鍛える。これだと5カ月間にも及ぶ減量中もずっとトレーニングで挙げる重量を落とすことなく、筋力を維持することができました」

安藤さんの職業は歯科医師。午前の診療を終えた後、すぐに食事をしてそのままジムへ。午後の診療開始から逆算して、ジムに滞在できる時間は45分ほど。

「それまでは昼寝していた時間でトレーニングしています(笑)」

この約5カ月の減量期間に落とせた体重は約8kg。

「食事の内容もカロリーも徹底管理して、有酸素もやって……。体重が落ちにくいことは変わりませんが、無理せずヘルシーな減量だけで決勝大会までに何とか目標の減量を達成することができました」

大会シーズンを終えた今やりたいことは「下半身のトレーニング」だと言う安藤さん。

「とにかく筋トレが好きなんですよね。スポーツモデル選手のような脚を目指して、まだまだもっともっと鍛えていきたいです!」

安藤智基さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:大塚真奈美 撮影:夏目英明

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