昨年、“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト『SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)』の決勝大会で3位に入る成績を残した渡邉貴美(わたなべ・きみ/47)さん。大のお酒好きを自認する渡邉さんの“オフ”の過ごし方、そして今年、2025年シーズンに向けてさらなる進化を目指すボディメイクへの取り組みについて、話を聞いた。
「サマスタへの初出場から約2年、今年3年目のシーズンを迎えます。例年12月の決勝大会を終えたあと、年末年始を挟んた翌年2月末までの間だけは、大好きな日本酒を自分に解禁しています。ときには一人で四合瓶を1本あけてしまうこともあります(笑)」
オンシーズンには禁酒を心がけていて「ときどきハイボール350ml缶を1本だけ」という程度。トレーニングを始める前は毎日のように参加していた飲み会も今や、このオフシーズンだけの楽しみだと言う。
「日々飲んだくれていたころとは違い、飲むお酒も合わせるお料理もめちゃくちゃ厳選します!大好きなお酒を大好きな仲間と一緒に楽しめるこの時間の幸せを今、噛みしめています」
また強度と頻度は緩めつつも、すでに次を見据えたトレーニングを始めている。
「ふだん、朝は毎日、夜は週5〜6日ほどジムに通っています。オフの間は、朝は週2〜3日、夜は週4日程度のペースではありますが、定期的に行くようにしています。お風呂や歯磨きのようにトレーニングも習慣として、あるのが当たり前の生活を続けたいと思っています」
金融系の会社員として働く渡邉さんだが、忙しい生活とトレーニングとの両立はどうしているのか。
「仕事にもトレーニングにも共通するのは、時間をかけたから成果が出るというわけではないということ。限られた時間で何をどれだけやることができるのか。集中力を切らすことなく効率よく動くために、やるべきことをリストアップして厳選、それぞれにゴールや締め切りを設定、それをスケジュールに落とし込んで無理がないかを確認する、そして実際にどこまでできたか、できなかったことのリカバリーはどうするか、と考えるようになりました。トレーニングについても、やるべきメニューと回数、所要時間を書き出したリストからジムに行く頻度と滞在時間を調整、いつ何をやるかまで落とし込んで実行しています」
この取り組みは、トレーニング時間の捻出に悩む人にはもちろん、必要なトレーニングを過不足なくやれているか見直したい人にも参考になりそうだ。
今年開催される大会への準備はゆるやかに、でも確実にもう始まっている。
「昨年は反り腰を正すべく、特に下背のトレーニングを強化しました。今年はさらに腹部や肋骨を締めて安定させられるよう、腹部のトレーニングとストレッチに力を入れ、腹圧や姿勢のコントロールを強化したい」
そのため最近は、ヨガリングを使った胸椎進展ストレッチや正しい姿勢でのプランクにも取り組んでいる。またこれまでトップ部分の強化に励んできたお尻の現在の課題は、外側の丸み。ヒップスラストやブルガリアンスクワットではこれまでと足幅や地面に置く足の位置、向きなどを変えて鍛える筋肉を細かく調整しているのだとか。
「長期的な目標は、見た目年齢マイナス10歳を更新し続けること。年女で今年48歳になるのですが、これからも成長し続けていつか、心も身体も健やかで明るく元気な“ビキニばあちゃん”になることを目指しています!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:大塚真奈美 撮影:夏目英明
-サマスタ選手, コンテスト
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