JBBF選手 コンテスト

54歳・初のビキニ世界大会で銅メダル ベンチプレスで胸椎の柔軟性が向上しポージングを改善

「素晴らしい海外選手と並んでステージに立っていることが夢のようで、最高に幸せでした」

【写真】54歳・籾山洋子選手の細いウエスト&長い手足

2024年12月17日~19日、『IFBB世界フィットネス選手権&男子ワールドカップ』が東京・有明コロシアムで行われ、籾山洋子(もみやま・ようこ/54)選手がビキニフィットネスマスターズ50歳以上級で銅メダルを獲得した。籾山選手は4カテゴリーにエントリーしており、ビキニフィットネス164cm以下級で9位、フィットモデル 168㎝以下級で8位、フィットモデルマスターズ 35歳以上級で11位の成績を収めた。

「優勝を目指して日々取り組んできました。自分らしさを大切にしながら心から楽しんでベストを尽くす!そうして得られた結果が良いものならきっと最高だなと思っていました」

籾山選手にとって、初めての国際大会出場となった今大会。世界選手権出場が決まってからのトレーニングは筋量と胸椎伸展に重点を置いた。

「とにかく筋量不足なので、2カ月という短い期間でしたが少しでも改善できることを信じて、高重量でのトレーニングを継続しました。さらに強化したい部分にはピンポイントで効かせるトレーニングも並行して行いました。また苦手な胸椎伸展を克服するため、コーチのご指導のもと、今までやってこなかったペンチプレスを取り入れました。ベンチプレスを始めたことによって少し胸椎の柔軟性が向上し、ポージングも少し改善されたように感じました」

籾山選手はビキニフィットネスとフィットモデルの二刀流選手。タイムスケジュールがなく、競技の順番しか発表されていない国際大会で、フィットモデルからビキニへのヘアメイクお直し中に突然招集がかかり、大慌てだったという。

「私は控室に戻れずほぼバックステージで待機の状態で大変ではあったのですが、たくさんの海外選手を間近で見ることができる貴重な時間にもなりました」

海外選手を間近に見て気づいたことがたくさんあった。

「海外選手は筋量、柔軟性、そしてオーラ、すべてにおいて素晴らしく、私の改善点は一目瞭然でした。トレーニングや柔較性の強化に加え、華やかなオーラのあるステージングも今後の課題だと思いました。私が得意とする絞りですが、海外選手と比較すると絞りすぎに感じたので、今後はもう少し調整しようと思いました」

「心から楽しんでベストを尽くす」という大会前の目標を達成できた籾山選手。

「とても楽しかったです。不思議なことにあまり緊張せず、応援してくださる方の声がうれしくて、心からステージを楽しむことができました。初めての世界選手権で3位という評価をいただけて自信がつきました」

「また世界選手権に出場することを目標に頑張りたい」と籾山選手は言う。

「コーチや先生方、応援してくれる家族や友人、私を支えてくださるすべての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。心身ともにもう一回りも二回りも成長し、さらに良い結果でお返しできるように、一日一日を大切にしっかり取り組んでいこうと思います」

籾山洋子選手

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:中原義史

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