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「失恋がきっかけで筋トレの沼へ」28歳・初出場でコンテスト3位入賞! 「昔の服がズボズボになりました!」【筋トレ】

「昔の服がズボズボになるほど、自分の身体が変わっていたんです」

7月に開催された『サマースタイルアワード(以下サマスタ)』のROOKIE CHALLENGE CUP大阪予選。ビューティーフィットネスモデル部門で堂々3位入賞を果たしたのが、パーソナルトレーナーでありジムの運営も手がける瀧井日奈子(たきい・ひなこ/28)さんだ。大会初挑戦ながら、ハイレベルだったビューティーフィットネスモデルトール部門3位と健闘し、ステージでは明るい笑顔としなやかな身体、堂々としたポージングで存在感を放った。そんな瀧井さん、実は筋トレを始めたきっかけは失恋だったという。

【写真】瀧井日奈子さんの美しい肌艶のスレンダーボディ

ステージに立つ喜び。「ダンスでワクワクしていた高校時代を思い出せた」

「半年間減量して、体重はマイナス9kg。正直、辛い瞬間もありました。でも、ステージに立った瞬間、すべてが報われました」

瀧井さんは、高校時代にダンスをしていた経験があり、舞台に立つ高揚感は久しぶりだったという。

「純粋に、またこのワクワクを感じられるなんて。自分が挑戦できたことを誇らしく思いますし、支えてくれた方々への感謝もすごく溢れて……」

一見華やかに見えるボディコンテストだが、その裏には長い準備期間がある。仕事とトレーニングの両立も簡単ではなかった。

「大阪のパワーハウスジムを拠点に、朝と夜、仕事の前後でトレーニングを組んでいました。無理をせず、でも自分にとって心地いい頻度を探すようにしていたんです。『トレーニング命!』ってタイプではないので、あくまでバランス重視です」

瀧井さんが筋トレを始めたのは、大学時代に経験した失恋がきっかけだった。

「当時お付き合いしていた方に振られたんです。長い期間お付き合いしていたので別れはキツかったですが、どうしても見返したくて『絶対に良い女になってやる!!』という気持ちになり、最初はランニングや自宅トレから始めて、気づいたらジムに通ってダンベルを担いでました(笑)」

運動している女性に憧れていたという瀧井さんは、そのままライフスタイルとして筋トレを取り入れるようになり、そして気づけば、トレーナーとして人を指導する側へと成長していた。

「今となっては、昔のコンプレックスも可愛かったなと思えるんですけど(笑)。上半身が薄くて、大腿四頭筋の発達の偏りもあって、改善点はまだまだたくさんです。でも、過去の私と向き合うことができたのは、筋トレのおかげだと思っています」

肌も髪も、まつ毛も。“見た目”だけじゃない変化が起こった

印象的だったのは、周囲の反応。

「痩せたねって言葉より、『肌つやがきれい!』『まつ毛が伸びた?』みたいな声の方がうれしかったですね」

減量中は食事も徹底。タンパク質を重視し、鶏胸肉・白米・わかめ・もずく・ブロッコリーなどを軸に、変化の少ないメニューで身体への負担を抑えた。オフでも基本は自炊で、食物繊維のバランスにも気を配る。

「おすすめはデトックスティーです!便通がすごく良くなりました」

減量中に最も自分の変化を感じたのは、洋服や心境の変化だったという。

「昔の服がズボズボで、試着した服がどれも似合ってしまうんです(笑)。買いすぎて財布には厳しかったですけど……。筋トレの魅力は、見た目の変化だけではなかったです。私は周りから明るく元気って見られるんですが、実はけっこう不安になりやすいタイプなんです。でもトレーニングしてると、根拠のない自信が湧いてくるんです。まあいけるか!って(笑)」

「身体を動かすことって、何よりも大切な自己投資です。でも、必ずしもボディコンテストを目指す必要はないし、無理をする必要もない。日常の中でほんの少し、自分に向き合う時間を持ってみてほしいです」

そんな瀧井さんは、年内に大阪・本町で24時間ジムの開業を予定している。

「始めてみたい、気になる!と思ったら、ぜひ気軽に声をかけてください!」

人生にワクワクを取り戻した瀧井さんのように、小さな一歩が、新しい未来への扉を開くかもしれない。

瀧井日奈子さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

次ページ:瀧井日奈子さんの美しい肌艶とポージング

取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

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