サマスタ選手 コンテスト

ベンチプレスに出合って筋トレに目覚めた25歳 初コンテストで優勝「重量アップが楽しい!もっと強くなりたい!」

5月31日(日)、『サマースタイルアワード 関西新人類&ルーキーチャレンジカップ 西日本予選』が開催された。新人類ビキニベティ部門で優勝、新人類ビキニモデル部門とルーキービキニモデル部門で2位に入賞したのが、小椋咲歩(おぐら・さきほ/25)さんだ。もともとは体型維持のためにジムへ通っていたが、ベンチプレスにハマったことで「もっと強くなりたい」という目標が生まれた。初めてのコンテスト挑戦は、仕事も生活環境も見直す大きな転機になった。

【写真】元保育教諭の25歳・小椋咲歩さんの肩と背中のライン際立つビキニ姿

小椋さんにとって、身体づくりの始まりは特別なものではなかった。小さいころから器械体操をしており、身体を動かすことは好きだった。大人になってからも体型維持のために何となくジムに通っていたが、ベンチプレスに出合ったことで意識が変わった。

「重量が伸びることが楽しくて、それまでの“何となく”から、“もっと強くなりたい”という目標を持って取り組むようになりました」

もともとは「何月までに何kg上げる」と目標を立てていたが、いつの間にか曖昧になることも多かった。もっと明確な目標が欲しい。そう感じて調べた先にあったのが、サマースタイルアワードだったという。

「キラキラしたビキニでステージに立つ選手の姿や、皆さんのすてきな笑顔が印象的でした。私もこんなステージに立ってみたいと思うようになりました」

小椋さんは、2026年3月まで保育教諭として働いていた。残業や持ち帰りの仕事も多く、大会を目指す中では睡眠時間を削ってトレーニングに向かうこともあったという。

「このまま大会を目指し続けるのは難しいと感じました。思い切ってフィットネス業界へ転職したことで、以前よりトレーニング時間を確保しやすくなりました」

現在はフィットネスジム社員として働きながら、職場とは別のジムでトレーニングをしている。忙しいときでも意識していたのは、「行くか行かないか」を考えないことだった。

「トレーニングする曜日や時間をあらかじめ決めて、予定に組み込んでいました。短時間でもジムへ行くことを大切に、完璧を目指すのではなく、継続することを意識していました」

鶏胸肉からささみに変更 続けやすさを重視した食事管理

身体の変化を最も実感したのは、大会に向けた減量中だった。体重の変化だけではなく、肩や背中のラインが見え始め、服のシルエットにも変化が出た。

「ポージング練習で鏡を見たとき、以前とは全く違う身体のラインが見えたことが印象に残っています」

食事で意識していたのは、高タンパク・低脂質を基本にしながら、炭水化物をトレーニング量や身体の状態に合わせて調整すること。

タンパク質源は、初めは鶏胸肉を選んでいた。しかし、続ける中で臭みが気になるようになり、食べること自体がつらくなっていった。

「臭みを減らす工夫をするのも大変だと感じたので、栄養面もほぼ変わらないささみに変えました」

減量や身体づくりでは、理想的な食材を選ぶことだけではなく、続けられる形に調整することも重要になる。小椋さんは、白米と高タンパクな食材を中心にしながら、トレーニングの質とコンディション維持を意識した。

「何か目標があるなら、一歩踏み出して環境を変えてみることも大切だと思います」

小椋さんは、通うジムを自宅近くに変え、職場も変えた。それは簡単な決断ではなかったはずだ。しかし、目標に向かって行動したことで、挑戦しやすい環境を自分でつくった。初めてのステージで得た結果は、その一歩の先にあった。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁

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