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【増量のリアル❷】増量期間は長いほどいい?短期間派VS長期間派、トップ選手のリアルな戦略とは

「バルクアップはじっくり? それとも短期集中?」
日本トップレベルの選手12名とマッスルゲート出場者320名の調査から理想のバルクアップを徹底分析する【増量のリアル】シリーズ第二弾!
パワーを優先する長期派、効率を求める短期派…それぞれのメリットをトップ選手の声とともに解説する。あなたの増量戦略に最適なのはどっちだ?

取材・文:舟橋位於 撮影:中島康介 EastLabs Photo Team、 構成:あまのともこ

2024年マッスルゲート出場の320名と日本のトップ選手12名へのリアル調査❷「増量期間はどのくらい?」

その他の調査結果はこちらの記事から見られます。
【増量のリアル】マッスルゲート320名+トップ選手12名の調査で判明!バルクアップ成功への”最適解”とは?

増量期間 長い派

西﨑空良
『増量期間を長く取れば、それだけパワーも増やせる』

西﨑空良
2022年オールジャパン
メンズフィジーク168㎝以下級2位

コンテストに出始めたころからずっと増量幅は大きいです。自分の場合は、いくら抑えようとしても、どうしても体重が乗ってしまう傾向があります。そのため、増量の終盤は少し食事の内容を見直し、本格的な減量に入るための準備期間として過ごすようにしています。 増量期間を長く取るメリットとしては、パワーが出ることが一番にあります。筋肥大には重量を扱うことが必須だと思っているのですが、実際に、増量中は減量中よりも2レップから3レップは多くトレーニングできる感覚があります。一方のデメリットとしては、関節可動域が小さくなってしまうことと、睡眠の質が低下しがちなことがあります。減量中はすっきり目覚めることができるのですが、増量が進むにつれて、起きてもまだ眠いと感じやすいです。 オフシーズンのバルクアップで大切なことは、重量をしっかりと扱ったトレーニングをすることと、食事面では炭水化物を意識して食べることだと思います。

特に肩、腕周りがとてつもないバルクを誇る西﨑選手

にしざき・そら
1996年8月18日生まれ。大阪府出身。身長163.5cm、体重62.3㎏(オン)、86㎏(オフ)。トレーナー。2019年関西フィジーク ジュニア・オープン・オーバーオール優勝。2022年オールジャパン選手権メンズフィジーク168cm以下級2位。2024年オールジャパンマスキュラーフィジーク4位

"長い派"のマッスルゲート出場選手の声

「あまり食べるのが得意ではないため、減量期に入るまでゆっくり増量していったら7カ月くらいになります」ボディビル 鎌田尚斗

「1年の12カ月のうち4カ月を減量に使うと考えて、残りの期間である8カ月をクリーンにバルクアップできるよう心がけています」 クラシックフィジーク 雨宮美州

「初めての増量で突然体重が増えることに抵抗があったため、長めに期間を設けました」 ウーマンズレギンス 狩野英里

「元々ガリガリで40kg程度しかなく、高重量を挙げていくためにも増量が必須だったため、12カ月増量しました」ウーマンズレギンスフィットネス 山王 綾

 

増量期間 短い派

手島祐
『短い期間だからこそ、集中して取り組める!』

手島祐
2024年IFBBアジア選手権
メンズフィジーク170㎝以下級優勝

今年は出場するコンテストの関係で、例年よりも増量に充てられる期間が短かったです。実際に短期間の増量を行ってみて感じたのは、体脂肪がつきづらく、トレーニングの質も良かったことです。脂肪が増えすぎると、どうしても関節の可動域が小さくなり、筋肉への刺激も少なくなってしまうと思います。 増量期の食事では、タンパク質や脂質の値は減量期と変わりませんが、炭水化物の量が1.5倍から2倍になります。今回のオフでは、炊いた後の状態で2kgの白米を毎日食べていました。現時点では、今くらいの増量幅でも負担はないですし、順調に進むならもう少し増やしても良いと思っています。 増量期に大切なのは、摂取したエネルギーを使い切る気持ちでトレーニングに臨むことです。自分の同世代には、伊吹主税選手や直野賀優選手などの大きい選手がいます。そのため、その人たちに追いつけるように、1日1日を無駄にしない気持ちで取り組むようにしています。

3カ月で12㎏の増量。大胸筋の張りがものすごい

てしま・ゆう
1991年11月2日生まれ。神奈川県出身。パーソナルトレーナー兼あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師。身長167.5㎝、体重62kg(オン)、74kg(オフ)。2023年アーノルドクラシックヨーロッパ170cm以下級優勝。2024年アジア選手権170㎝以下級優勝。2024年オールジャパン168㎝以下級優勝

"短い派"のマッスルゲート出場選手の声

「腹筋が見えなくなるのを防ぐためです」ボディビル 近藤慶太郎

「長いと体重が増えすぎる傾向があるので次の減量が大変。増やしすぎてもパワーの出具合はさほど変化がありません」ボディビル 高石 旭

「増量期間を多く設けると怠けてしまいます。急激に体重を落としたくないため、減量期間を長くしています」メンズフィジーク 高安真矢

「大会から大会の期間が短く、短期集中でバルクアップしました」ウーマンズレギンスフィットネス 茂木華恵

【増量のリアル❸】カロリー計算する?しない?トップ選手の増量期の食事管理を徹底比較!

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