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【海外尻トレ事情】マイアミ流!男性も尻トレでモテるーー鍛えなければ魅力は育たない

フィットネス先進国・アメリカ。この大陸に住む一般男性たちは、尻を鍛えているのだろうか。それとも有利な遺伝子にかまけて、何もしていないのだろうか。日本にいると見えてこない、普通の男性トレーニーの尻トレ事情。『桃尻大学』をプロデュースしている、尻トレのエキスパート鳥海真央さんによって海外の尻トレ事情が明かされる。

取材・文:小笠拡子 写真提供:鳥海真央

尻トレ=女性のもの この方程式は存在しない

日本では尻トレ=女性がするもの、というイメージがまだ強いかもしれませんね。私が住んでいるアメリカのマイアミという限定された地域での目線にはなりますが、競技者ではない一般男性でも、お尻のマシンを使ってトレーニングしている風景は日常的にあります。

日本のジムであれば、お尻のトレーニングをしている男性は競技者、特にボディビルダーの方が多いかもしれません。スクワットする前のアップとしてアブダクターをやってみたり、脚トレの最後で締める種目としてやってみたり。ですが、マイアミでは競技者ではないだろうな、と思う人たちでもアブダクター・ヒップスラスト・バックエクステンションなど女子の尻トレ種目と呼ばれがちなトレーニングをしっかりやっている姿をよく目にします。

私が通っているジムは、最近移転してリニューアルし、『ブーティービルダー』というメーカーの尻トレ用マシンもたくさん入荷されました。競技者ではない一般の男性がアブダクターやヒップスラスト、バックエクステンション、グルート系のマシンで一生懸命トレーニングしているのは何の違和感もありません。
むしろその光景が普通なので「頑張っているんだな」と思いますし、尻確認すると「あっ!いいお尻ですね!」と間違いなくお見受けします(笑)。

マイアミの男性陣は普通に尻トレするんだ、とも思いました。日本で生活をしていたころからフィットネス業界にいましたが、当時は一般男性がお尻のマシンにいる光景をあまり見たことがなかったので。

なぜ、マイアミの男は尻を鍛えるのか

確固たるデータはありませんが、私個人が考える結論は「モテるため」でしょう。非常に動物的な理由かもしれませんが、かなり重要な動機になっていると考えます。ここから推測にはなりますが、アメリカに住んでいるからこそ見える世界と見解を述べていきます。

まずはマイアミという地域柄は要因の一つ。アメリカの南東にあるフロリダ半島の先端に位置し、一年中暖かい大都市です。キューバやメキシコが近いため、ラテンアメリカ系の人種が多くフィットネス文化も根強いです。非常にボディーコンシャス(自分の身体を意識して、そのラインを強調したりそのまま表現したりする考え方)で見た目が命!見た目ステータス!の都市なんですよ(笑)。

良いバッグに服、高いマンションに住むのがステータスだよね、というバブル時代の日本の価値観がまだ色濃く残っています。だからこそ、みんなが自分の体型にも気を遣う。「自分の見た目を良くしておこう」という価値観の人が多いので、ジムに通っている率は非常に高いです。
そしてこの地域はラテンアメリカ系の人たちが多いので、ベースとして女性のお尻が大きいんですね。南米やブラジルの女性を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。そういった女性たちから見ると、下半身が痩せて貧相な男には惹かれないわけです。「お前のような細い男、誰が相手にするかよ」みたいな(笑)。

こういった強気な女性が多いので、男性が女性の好みに合わせてボディメイクをしていくのだろうと。見た目の良い女の子を捕まえたいって思ったら、自分も見た目をよくしなきゃいけないので。この動物的本能が、マイアミの男たちをトレーニングに導いているのかもしれません。
彼らはデカいケツを作るために尻だけをトレーニングしているというよりは、下半身全体で捉え、その中でお尻の種目を当たり前にやっているようです。ジムにウォーキングランジ用の芝生があるのですが、「みんな超やってるな」って思うほど、当たり前に誰かがウォーキングランジをしてますもん(笑)。

もちろん東洋人と比べて、骨格的にお尻がプリッとしていたり、元々のテストステロン値が高くて筋肉がつきやすかったり、というような遺伝子的要因もあるとは思いますが、女性に尻トレを教えている私から見ても「いいケツしてるな」と思う男性は、やはりちゃんとお尻のトレーニングをしています。遺伝子が良くても、鍛えなければ筋肉は育ちませんから。

どの角度から見ても立体的な尻が魅力的

見た目重視の地域でフィットネス文化が強いからこそ、一般の方々のフィットネスに対するリテラシーも高い気がします。例えば、「脚トレをした方がテストステロン値も上がるから、上半身のトレーニングで筋肉もつきやすくなる」というような、日本ではリテラシーが高い人でなければ知らないような知識を一般男性が知っていることはザラにあります。フィットネス系の雑誌がたくさん売っていますし、ボディビル発祥の地という点から考えても情報が豊富かつ浸透しているのだと思います。

マイアミを歩いていても、下半身だけ細いという男性はあまり見かけません。野球選手のお尻のようにトップの位置が高くて盛り上がっていて、彼らがちゃんとトレーニングをしている証拠でもあると思います。「モテたい」のパワーはすごいと思いますが、彼らの見た目もマインドも素敵ですよね。

とりうみ・まお
1986年生まれの38歳。千葉県出身で現在はアメリカ・マイアミに在住。お尻トレーニングのエキスパートで、尻トレの悩みを解決する『桃尻大学』のプロデュース・講師を務める。

 

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