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“9頭身ボディ”斎藤恭代のボディコンテストへの道~完結編~ 「自分の脚で長く生きることの大切さを伝えていける人になりたい」

“圧巻の9頭身ボディ”を武器に、モデルやタレントとして活躍する斎藤恭代(さいとう・やすよ/28)さんが、スパルタNAOこと大澤直子トレーナーのもと本格的なボディメイクに昨年初挑戦!約半年の成果は?そして気になるコンテスト(ベストボディ・ジャパン)初挑戦の結果は?健康をキーワードに理想のボディやこれからの夢についても語っていただきました!
[初出:Woman's SHAPE vol.29]

【写真】斎藤恭代さんの「圧巻」の9頭身ボディ&約半年のビフォーアフター

「昔の写真と全然違う!」
グラビアファンも変身に太鼓判

━━スパルタNAOこと大澤直子トレーナー指導のもと、6月からボディメイクをスタートさせました。大会出場までの4カ月間は、どのようなトレーニング計画を?

斎藤 初回にNAOさんが作って下さった下半身とお腹を狙ったトレーニングメニューをひたすら続けたほか、肋骨が前にバンと出てしまうとコンテストでは減点対象になるとのことで、肋骨を締める呼吸法も取り入れました。

肋骨を締める呼吸を意識したポージングを習得

━━身体が変わってきた実感が得られたのはいつごろからでしょうか。

斎藤 それが、かなり早かったんです。これまでヨガはやってきましたが、しっかり重量をあげる筋トレは初めてでしたし、食事についてもアドバイスをしていただいたので、1カ月程度で身体のメリハリを感じました。今はさらに変わっているので、「昔のグラビアの写真と今の写真では全然違うね!」と、ファンの方も言って下さるんですよ。

━━特に変化を感じた部位は?

斎藤 まずお腹。外腹斜筋を狙った腹筋をNAOさんに教わったおかげで、腹斜筋の線がうっすら見えてきました。あとは二の腕まわり。そこまで太かったわけではないんですが、やっぱり線が入ると引き締まった見栄えになりましたね。それに、嬉しいことにお尻も!

━━初回のカウンセリングでは「お尻にくぼみが出てしまうのが悩み」と言っていましたね。

斎藤 かなりコンプレックスでしたが、しっかり丸みが出てボリュームのあるお尻になってきました。これはもう、初回に教えていただいたブルガリアンスクワットのおかげだと思います。あとは全体のボリュームをつけるためにヒップスラストで重量を少しずつ上げていったくらいで、種目はとても少なかったです。

━━ブルガリアンスクワットはどのような設定で行いましたか。

斎藤 回数は20回を3〜4セットで、一番軽いバーベルを使いました。学生時代に打ち込んでいた器械体操で膝の前十字靭帯を切った経験があるので、片足で重さを持つのは回避しようと。だから、重さより丁寧さにこだわりました。効いている筋肉を触りながら時間をかけて。ゆっくりやると本当にキツくて、自分を懲らしめるみたいな感覚でやっていました(笑)。

━━他の種目に浮気せず、決められたものを淡々と続けるスタイル?

斎藤 はい。どんな種目もフォームがちょっと変わると、全然違う部分に効いてしまうんですよね。実際、脚の位置が少し違っただけで、脚の太くしたくない部分が太くなったりもしたので、正しいやり方が分かっている種目だけを突き詰めて、厳しく追い込むのが私に向いていたし、確実に身体を変えてくれました。

大澤さんのポージングパーソナル後に自主練でお尻トレーニング!

トレーニングの積み重ねも奏功?グラビア界の年間MVP受賞

━━コンテスト初挑戦は10月のベストボディ・ジャパン千葉・君津大会でした。

斎藤 とても緊張しましたが、でも、やり切りました。ここに来た以上は臆病にならず、笑顔を忘れず、一人でも多くの人に「いいな、美しいな」と思ってもらおう、やると決めたからには楽しもうと。

ベストボディ・ジャパン日本大会前、最後のNAOさんパーソナル。この日はポージングレッスンをメインに行った

━━結果はガールズクラスで300点満点を獲得し、見事優勝。続く11月の日本大会でも、初出場ながらトップ10入りと健闘しました。

斎藤 「コンテスト優勝への道」とテーマを決めたからには、日本大会でも優勝したかったので悔しさはありましたね。今回はベストボディ部門に挑戦しましたが、私の体型ならモデル部門のほうが上位を狙えたかもしれないと言って下さる方もいましたが、それでもトップ10に入ったのは自信を持っていいよとも言ってもらえて。カテゴリーのチョイスを始め勉強になることばかりでしたね。挑戦してよかったです。

━━大会後、NAOさんとは何か話をされましたか?

斎藤 「NAOさんごめんなさい、優勝できなかったです」と報告したら「でも、私のなかではあなたが優勝ですよ」って。

━━きっと、半年間の斎藤さんの頑張りを評価してくれたんですね。

斎藤 すごくありがたいですね。NAOさんはプラスの言葉をずっとかけてくれる先生なんです。

━━今回のコンテスト挑戦は、お仕事にもいい影響がありましたか。

斎藤 もちろんです。グラビアのお仕事では水着になることも多いんですね。そういう撮影シーンで、ふだん鍛えている身体を披露できたことは、見た目はもちろん、自信をもって撮影に臨めるという意味でも本当によかったなと思います。結果として「グラビア・オブ・ザ・イヤー2024」グランプリも受賞させていただいて。

━━グラビア界の年間MVPのような賞ですよね。すごいです!

斎藤 ありがとうございます。コンテストの日本大会では優勝できなかたけれど、振り返るとこれも日々のトレーニングの積み重ねが評価につながって、いただけた賞なんじゃないかなって。

たくさんの人に伝えていきたい「できるだけ長く自分の脚で」

━━改めて、斎藤さんが考えるトレーニングのメリットや意味とは?

斎藤 見た目が変わるということも大きいですが、挑戦してみて一番実感するのは、シンプルですが「健康的になる」ということですね。現代社会に生きる私たちが定期的に身体を動かす機会は、すごく限られていますよね。その機会を増やすことで、たとえばお通じなど腸内環境がよくなったり、睡眠の質が上がって規則正しい生活になったり。健康寿命を延ばすという意味では、下半身を鍛えることもすごく大事ですし。

━━たしかに、下半身の筋力アップはQOL(生活の質)の向上にも関わってくると言われていますね。

斎藤 ヨガのインストラクターの経験もあるので、下半身強化の大切さは分かっているつもりでいたんです。でも、今回のコンテスト挑戦を決める少し前に下半身の筋肉量を測ってみたら、同年代の女性の平均よりマイナスの数字が出てしまって。

━━斎藤さんは器械体操に打ち込んでいた時期もあるだけに、平均以下というのはちょっと意外ですね。

斎藤 私自身は特に筋力不足を感じることもなかったし、何不自由なく生活していたけれど、それでも数字を知ってしまうと「マイナスか……」とショックで。それが、今回のトレーニングで変わってきたことも、実はすごく嬉しかったんですよね。

━━下半身メインのトレーニング種目を地道に継続することで、数字的にも嬉しい変化が?

斎藤 はい!お尻のトレーニングによって脚の筋肉量が増えて、以前から定期的に見てもらっているトレーナーさんにも「脚の成長、すごいね」と言ってもらえました。私は自分の脚でできるだけ長く、おばあちゃんになってもしっかり歩けることが人生の目標ですし、身体づくりの大切さや、自分の脚で長く生きることの大切さを、たくさんの人に伝えていけるような人になりたい。今回、貴重な経験をさせていただき、ますますそう思うようになりました。

━━最後に、斎藤さんがこれから目指したい理想の身体とは?

斎藤 個人的にずっとモットーにしているのは「メリハリがあって女性らしいラインを保ちつつ、健康的な身体」。最終的には女性に「カッコいいね、ストイックだね、きれいだね」と憧れてもらえるような身体を目指しているんです。そのためにも、今回教えていただいたことは生涯、継続していきたいです。また、今後はYouTubeのショート動画なども活かしながら、「健康」をテーマに教わったことをみんなに伝えていきたいなって。今回の挑戦がきっかけで、それも新しい目標になりました。

約6カ月のビフォーアフター

コンプレックスだったお尻が変化!

「しっかり丸みが出てボリュームのあるお尻になってきました」

斎藤さんが取り組んだ下半身+お腹狙いのトレーニングメニュー

●ダンベルブルガリアンスクワット
●ワンレッグルーマニアンデッドリフト
●レッグカール
●ヒップスラスト
●アウターサイ
●インナーサイ
●バックエクステンションベンチで外腹斜筋

さいとう・やすよ
1996年4月22日、栃木県出身。モデル、タレント。中学から高校まで器械体操をしていたが、高校3年時に前十字靭帯を痛めて競技引退。福岡のご当地アイドル「いちご姫ユニット」のリーダーを経て、「2017ミス・アース・ジャパン」グランプリ獲得。2023年ファースト写真集『EarthFUL』を発売。雑誌、テレビ、ラジオなど幅広く活動している。2024年ベストボディ・ジャパン日本大会TOP10入り。「グラビア・オブ・ザ・イヤー2024」グランプリを受賞。

おおさわ・なおこ
ゴールドジムスタジオインストラクター兼スタジオディレクター。1996年よりボディビルを始め、数々の好成績を収める。クライアントの希望、目的、性格に合わせた丁寧な指導で人気がある。

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取材・文:藤村幸代 撮影:中原義史、舟橋賢(大会写真) Web構成:中村聡美

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