元Yoga&Fitness編集部員がインドで本格的にヨガ・アーユルヴェーダを学ぶため1カ月間の「ヨガ修行」を開始。ヨガ初心者、英語もうまく話せない、海外一人旅もしたことないような私ですが、「インド」で学んだことを何話かに分けて伝えていきます。
前回は、インドで出会った自分勝手に生きる女性についてお話ししました。私も組織の中でうまく自分を出せずに苦労した経験があります。好きなことをして、思ったことを言いたい。当たり前でシンプルなことも組織の中ではうまくいかないこともありますよね。今回は、ヨガで学んだ自分勝手に生きる方法についてお話しします。
■自分の中の価値観 “良い”と“悪い”を知る
まずは自分のことを知ること。簡単なようで意外と難しいです。というのも、周りが気になる人は、自分の内側に目を向けることが少ないのではないかと思います。メディアの反応、視聴率、閲覧数など、外側の情報に合わせた価値に頼りすぎると、自分の五感が鈍くなっていきます。
世の中が生み出すものへの意識は「価値」を生み、お金が集まりやすい。一つの価値にとらわれることで偏りが生じます。それが必ずしも自分の価値と一致することはなく、流行(世の中の価値の偏り)と同じように変化するものです。社会の作られた価値と自分の中の価値を混同せず、自分の中の価値を大切にしましょう。
■変化を受け入れる
時間も、場所も、有限であり常に変化し続けています。ずっと同じ環境にいるように見えても、自分も周りも少しずつ変化しています。周りの動きや感情に一つひとつ深入りせず、心は水のように、ありのままの変化を受け入れ、執着を手放しましょう。
◾️期待に応えようとしない
集団や組織の中で言いたいことが言えない人はコントロールされやすく、どんどん力関係が生まれます。コントロールされやすい人は期待に応えるように努力し、相手がほしい言葉を言ったり、本音を隠して我慢したりします。対立を恐れていてはいつまでも自分のやりたいことが相手に理解してもらえません。自分の心に嘘をつかないようにしましょう。
◾️自信を持つこと
変化を受け入れるためには、違う視点を知っていることが大切です。一つの考え方に固執している人は、その分野において経験が少ないので、起こってもいないネガティブな想像をしてしまったりします。自分を信じることができない人は、判断基準が外側にあります。そして、自分勝手に生きている人は、他人に褒められるためでもなく、“良い人”と思われるためでもなく、自分の「幸せのセンサー」を信じています。
自分勝手を貫きすぎると、たしかに嫌われることもあります。しかし、自由に生きたい人を受け入れられない人に合わせるよりも、いつも応援してくれたり、そばにいてくれる人に感謝しながら、自分を信じて行動してみてください。自分を信じることから五感が磨かれていきます。
松本実奈美(まつもと・みなみ) 元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了
取材・写真:松本実奈美