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サイドレイズ100㎏ !? レッグプレス1トン!? 怪力すぎる18歳!超高重量を扱う話題の若き怪物ビルダー・村田圭介

「とにかくデカく、凄まじく力が強い18歳がいる」村田選手についてそんなタレコミを受けた。そこで日本3連覇・相澤隼人氏に確認してみたところ「トップレベルの脚で、まさに若き怪物」との意見が。「強くなりたい」。その渇望だけで進化し続ける、驚異の高重量トレーニングを追う。

僕の筋肉は高重量への執念でできている

━━10代離れしたバルクが注目されています。現在の体型の実寸はどのくらいですか?

村田 大腿部周囲は72㎝、上腕周囲44㎝超、胸囲は120㎝です。筋肉量に関しては一年間で仕上がり体重が9㎏増えたことがあり、ドーピングを疑われまくりましたね(笑)。

━━急激な成長は、『1トンレッグプレス』で話題を呼んだ、高重量トレーニングのたまものだとお聞きしています。

村田 そうですね。重量を追求するのが楽しくて、逆に重量を追わないトレーニングのモチベーションが分かりません。どんなにセットを重ねても重量は絶対に落としたくないし、むしろラストセットでこそMAX更新を狙います。落とすくらいなら種目を変えます。そのくらい重量にはこだわりが強いです。

━━最近の重量更新の記録を教えてください。

村田 ここ半年くらいで伸びたものを挙げていくと、まずレッグプレスは1トンに45㎏追加+ゴムバンド3本までいきました。ただ、膝関節が怪しくなったため今は最大950㎏に抑え、代わりに角度を深くしたり、腕での補助を初動とネガティブに限定したりして負荷を高めています。ブルガリアンスクワットは、片手ダンベル70㎏ずつからスミスで235㎏に。ワンハンドロウは120㎏からスミスで135㎏に移行しました。元々は90㎏のダンベルを持った腕におもりをぶら下げて120㎏にしてたんですが、つける場所がなくなったためスミスに変えました。ライイングエクステンションは80㎏、ワンハンドサイドレイズは100㎏、インクラインスミスナローベンチは今はやっていないですが160㎏で行っていました。

━━高重量を扱えるだけでなく、筋肉にしっかり負荷を乗せられる技術にも驚きます。

村田 最初はぶん回し(荒いフォーム)でも最大重量を更新していくことで、自然と効かせられる重量が上がるんです。たとえば、サイドレイズを100㎏に上げたことで前は60㎏で失っていた効かせる感覚が80㎏までコントロールできるようになりました。負荷が軽くなりがちなアイソレート種目だからこそ、コンパウンド種目並みの重量を目指すべきだというのが僕の考えです。

飽くなき強さへの渇き

━━高重量への一貫した強いこだわりは、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか。

村田 根底にあるのは、弱い自分への憎悪と強くなりたいという渇望かなと思います。僕は弱い自分がめちゃくちゃ嫌いなんです。これは、トレーニングを始めたきっかけが、小学生のときにいじめられたことからというのが関係しているかもしれないです。重量の恐怖や怪我のリスクよりも、弱い自分でいたくないという思いが圧倒的に強いです。昔から、自分でも気づかないうちに泣きながらトレーニングしていることがあります。重量が思うように挙げられなくて悔しいときはもちろんですが、挙げられたときでも「まだこの程度か」と悔しくて涙が溢れます。でも、この根深いコンプレックスは、強くなれると確信したことには一切ちゅうちょしないという強みにもなっています。重量の話とはそれますが、卵の殻を粉砕して飲んでみたり、鶏胸肉をジュースにして流し込んだり、必要ならなんでも試します。

━━今後の目標や展望を教えてください。

村田 直近では、80㎏の仕上がりで来年のジュラシックカップのルーキークラス優勝を目指します。また、所属ジムのゴールドジム博多リバレインのメンバーと、オープンジュニア大会のキングオブユニバーシティに出場する約束があるので、全員を倒したいですね。最大の目標は、絵を描けるミスター日本になること。父・村田雄介(※)の息子としてではなく、ボディビルダー・村田圭介として名をはせたいです。

※『アイシールド21』や『ワンパンマン』の作画で知られる人気漫画家

むらた・けいすけ
2006年生まれの福岡県出身。2024年全国高校生ボディビル選手権170㎝以下級2位。高校生離れした驚異のバルクで一躍話題に。弊誌2024年11月号の『ジムで見かけた驚くべきトレーニー』でも「1トンでレッグプレスする高校生がいます!」とタレコミが入り取材。父は漫画『ワンパンマン』の作画を務める村田雄介氏。

取材・文:にしかわ花 大会写真:中島康介 撮影協力:ゴールドジム博多リバレイン Web構成:中村聡美

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