「35歳の頃の私は、毎日お酒を飲み、摂食障害に悩み、体温は35度台。毎月のように風邪をひき、全身の蕁麻疹にも悩まされていました」
そう語るのは、現在52歳、インストラクターとして活躍する斎藤順子(さいとう・じゅんこ)さん。今のハツラツとした姿からは想像もつかないほど、かつては心身ともにボロボロの状態だったという。

左:2015年、右:現在
「裏方」志望から、37歳でインストラクターの道へ
もともとは仕事柄、不規則な生活を送っていた斎藤さん。美容が大好きで、将来はネイルやメイクのサロンを開くことを夢見ていた。しかし、30代後半になっても体調は悪化する一方で、医療費に月2万円を費やす日々。
そんなとき、通っていたヨガスタジオの先生から「インストラクターにならないか」と声をかけられた。「人前に出るなんて無理」と一度は断ったものの、当時の美容業界の年齢制限という壁に直面し、背水の陣でインストラクターの道へ飛び込んだ。ヨガスタジオで務めた後、2016年に『MERCYヨガ整体スタジオルーム』をオープン。今年10周年を迎えた。2023年に法人化し、株式会社JUNKO.BSTYLEの代表として、ヨガ・整体スタジオ、食生活改善指導、講師養成など、幅広い健康事業をオンライン・オフラインで展開している。
運動だけでは変われなかった。たどり着いた「栄養学」
インストラクターとして活動を始めたものの、40代に入ると再び壁にぶつかったという。いわゆる「おばさん体型」への変化や、婦人科系の疾患、そして長年悩まされていた蕁麻疹。
「運動だけでは限界がある。そう気づいてから独学で栄養学を学び、さらには生理学や医学の域まで深く追求しました。そこでたどり着いたのが、細胞レベルで身体を整える食事法でした」
驚くべきことに、食事を見直したことで自身の体調は劇的に回復。そのメソッドを夫に実践したところ、ひどいアトピーが1カ月で改善するという驚きの変化も見られた。
コンテスト出場で確信した「栄養と骨格」の重要性
2017年~2021年に自ら挑戦した「ベストボディ・ジャパン」や「FWJ」などのボディメイクコンテストも斎藤さんの転機となった。
「コンテストに出るとなると、過度な食事制限で生理が止まったり、髪が抜けたりする方も多いですが、私は一切ありませんでした。免疫を落とさず、消化器官に負担をかけない食べ方を実践したからです」
また、13㎝のヒールを履いてポージングやウォーキングをフルコントロールする経験を通じ、今まで学んできたヨガやピラティスの知識がすべて合致。「身体の使い方」の真髄を掴んだ。
「骨格」と「細胞」の両輪で攻める独自メソッド
- 20代後半・食事改善プログラムの変化
- 40代前半・食事改善プログラムの変化
現在、斎藤さんが主宰するスタジオでは、一般的なヨガの枠を超えた「ボディコンディショニング」を提供している。
• 骨格からのアプローチ: 猫背や巻き肩など、現代人特有の悩みに合わせたワークショップ形式のレッスン。ヨガやウエイトトレーニングの前段階としての身体作りを重視。
• 細胞レベルの栄養学: 糖質制限などの「制限」ではなく、代謝を回すための「質の良い食事」の指導。
「私のレッスンは、ただポーズをとるだけではありません。身体の使い方、緩め方、そして呼吸。この3つを徹底することで、70代の方でも筋肉痛を感じ、麻痺のあった身体が動くようになるなど、確かな変化を実感されています」
「一生自分らしく動ける身体」を、すべての女性に
更年期、子育て、介護……。女性のライフステージは激しく変化していく。その中で、つい「もう年だから」「家族が優先だから」と、自分のことを後回しにしてしまう人は少なくない。
「人生の主人公は、あなた自身です。他人軸で生きるのではなく、自分の足を、自分の意志で動かせる健康な身体を手に入れてほしい。健康になれば、心に余裕が生まれ、感謝が溢れる人生に変わります」
50代を迎え、今が一番元気だと笑う斎藤さん。斎藤さんが語る「栄養と運動はセット」という考え方は、ただ痩せるだけでなく、健康に美しく年齢を重ねたいすべての世代に届いてほしいメッセージだ。
MERCYヨガ整体スタジオルーム
〒344-0067
春日部市中央1丁目44-7中田ビル5F
ホームページ:https://www.mercy-ys.com/
斎藤順子さんInstagram:@junko.bstyle77
取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:斎藤順子

















