「ボクシング・ビート」2021年2月号は1月15日(金)発売!
最新号の見どころ
■特報/WBO世界S・フライ級タイトルマッチ
劇的名勝負、井岡に唸る 無敗田中の野望を挫くパフォーマンス
複数階級制覇経験者の激突に強烈な決着がついた。12月31日、東京・大田区総合体育館で挙行された注目のWBO世界S・フライ級タイトルマッチは、チャンピオン井岡一翔(Ambition)が指名挑戦者の田中恒成(畑中)から2度のダウンを奪って8回1分35秒TKO勝ち。2度目の防衛を果たした。戦前から「格の違いを見せる」と公言してきたチャンピオンは試合内容で証明したかたち。万全に仕上げてきた田中をはるかに上回った井岡の強さにはキャリアのベストという声も多い。無敗田中の4階級制覇を阻止した井岡はあらためて他団体チャンピオンとの統一戦に打って出ることをアピールし、当然これはファンに支持されている。一方プロ16 戦目で初めて敗者となった田中も潔く勝者を称え、リングの戦い同様尊敬を得た。
■インパクト抜群のカムバック!中谷正義
12月12日ラスベガスのMGMグランド・カンファレンスセンター(ザ・バブル)で1年5ヵ月ぶりの復帰戦に臨んだ元OPBFライト級V11王者の中谷正義(帝拳)はプエルトリコ期待のフェリックス・ベルデホ(IBF世界4位)に9回TKO勝ち。試合は中谷が2度のダウンを克服して2度倒し返す激闘。いくつかの海外メディアで「年間最高試合」にノミネートされるなど評判になっている。テオフィモ・ロペス戦後に一度は引退を決めてからも再起を望む声の多かった中谷の、期待以上にインパクトのあるカムバック劇だった。
■十年一昔/石田順裕が拓いた道
いまでこそ日本人ボクサーも中量級の本場アメリカに積極的に出ていくが、元WBAスーパーウェルター級暫定王者の石田順裕さん(現寝屋川石田ボクシングクラブ会長)が現役だったころはまだまだ大それた野望だった。といってもそれはそんなに昔の話ではない。ラスベガスで起こした大番狂わせから10年目を迎えるのを機に、石田さんに当時を振り返ってもらった。
■国内ライト級ウォーズ/シナリオ書きかわった!三代果たした“伊藤超え”
東京・墨田区総合体育館で行われたライト級戦は、OPBF・S・フェザー級王者の三代大訓(ワタナベ)が元WBO世界S・フェザー級王者の伊藤雅雪(横浜光)に10回2-0判定で競り勝った。ダウンシーンはなかったが、三代のスキルフルな左ジャブが伊藤に思うようなファイトを最後までさせなかった。この階級で3本のベルトを束ねる吉野修一郎(三迫)も巻き込み「国内ライト級ウォーズの監督・演出・主演」を自任していた伊藤だが、まさかの敗戦で主役の座を取って代わられることに。伊藤に何が起こったのか!? 勝った三代はさっそく吉野との対戦をぶち上げている――。
■スーパーミドル級最強へばく進/スミスに大勝“カネロ”アルバレス
サンアントニオで行われた世界S・ミドル級戦は、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がカラム・スミス(イギリス)にほぼ満点に近い判定勝ち。この階級で最強と言われるスミスに何もさせず、「現役最高ボクサー」の評価を再認識させたかたちだ。なおこれでカネロはスミスの持っていたWBAスーパー王座に加え、この試合にかけられていた空位のWBC王座も手に入れた。
Contents
-格闘技
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