一昨年秋からYouTubeに登場し、「高速パンチ女子高生」として登場した約10本の動画の再生数は総再生数1000万回を超え、今や地上波番組にも出演することになった目代結菜。ビジュアル面の話題が大きいが、長身の体格、男子並みの耐久力を生かした戦い方でアジア大会を制する実力を持っている。昨年は新型コロナ禍と受験の影響で試合から遠ざかっていたが、5月のJFKOからの復帰を表明した。
取材・文:林田哲臣 撮影:t.SAKUMA、中原義史
一昨年、空手専門のYouTubeチャンネル「黒帯ワールド」登場以来、「高速パンチ女子高生」のキャッチコピーで一気に人気を集めた目代結菜。約10本ほどの動画の総再生数は1000万回を越え、うち1本は500万再生を超えた。この動画から火が付き、最近では地上波番組にも呼ばれるようなった。 「沸騰ワード10」や「行列のできる法律相談所」といったゴールデン番組に出場したことによってその知名度はますます上がっている。
「テレビの出演は貴重な体験ができました。それ以上に多くの人たちに番組を通じて新極真会とフルコンタルコンタクト空手を知ったという方から数え切れないくらいのダイレクトメッセージをもらいました」
黒帯ワールドで存在が知られるようになってからInstagramでは1万人以上フォロワーが増えたというが、地上波に出演したことでますますフォロワーが増えたと話す。本格的に芸能界入りを誘われることもあったという。
「番組に呼んでいただけることはありがたいのですが、芸能界に入ることは考えていません。これからは大学に通いながら空手でチャンピオンになることを第一に目指していきます。機会があればまた出させていただければありがたいです」
前述の通り3月には高校を卒業し、4月からは大学に進学する。高校からの内部進学受験だったため、秋にいち早くテストとなったが上位の成績を収めての合格を決めたという。
昨年暮れには道場に復帰し、選手活動としては5月29・30日に開催されるJFKO全日本大会が復帰戦の舞台となる。ここから次の目標への挑戦が始まる。
「受験が終わって稽古には11月に復帰しました。現在は週3日道場稽古、週2回自主練をやっています。受験期間中は道場を休会していましたが、すっかり痩せてしまい5kgくらい体重が落ちてしまいました。復帰後の稽古でだいぶ戻ってきましたが、まだ少し痩せています。11~12月は疲れやすかったりしましたが、これはもう元に戻りました。しかしスタミナが落ちてしまったので、最近は終盤のラッシュ力を重点的にミットで稽古しています。これはまだ課題ですが、大会までにはこれまで以上に強化したいと思っています。また入来師範に組手の組み立て方のアドバイスをいただいているのでそれができるようにやっています。ウエイトトレーニングも以前はやっていましたが、最近はやっていなかったので、機会があればやってみたいと考えています」
受験期間中は勉強に専念するために道場を休会して道場から離れていたが、その間も時折空手のことが頭に浮かんだという。
「特に意識して空手のことを考えていたわけではないのですが、ふっと頭に浮かんだりしました。空手を離れたことで客観的に自分に足らないことが明確になりました。この間に思い浮かんだコンビネーションなどを意識的に試しています」
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