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ゴールドジムが完全なアウターとして発売した最も初期のジャケット

今までゴールドジムヴィンテージとして、Tシャツやジャージなどを中心にご紹介してきましたが、今回はレアなアウタージャケットの登場です。

文:宮野成夫

ゴールドジムはその発祥が気候の温暖な西海岸はカリフォルニア州ベニスということもあり、正規のゴールドジムウエアラインナップは、Tシャツやタンクトップのような薄手の生地のものがほとんどで、冬物のウエアやアウタージャケットはあまりリリースされることはありませんでした。

今回のサテン・フリースジャケットは、ゴールドジムが完全な冬物アウターとして発売した、最も初期のものです。画像ではかなり肉厚なウール素材のようにも見えるため、1日着ていたら肩が凝りそう? な気もしますが、実は本体はフリース素材でできており、非常に軽量。しかも保温性は抜群という優れもの。Tシャツの上に羽織るだけでかなり温かさを感じることができます。

袖は薄いサテン生地でフリース部分をコーティング、そして左胸に小さくワンポイントとしてゴールドジムのロゴマークが刺繍されています。当時のゴールドジムウエアのラインナップの中でも最も地味?な、落ち着いたデザイン。「ゴールドジムのド派手な、いかにもなウエアはちょっと・・・」という人にも、「あっ、これなら着られる」と思わせることのできるジャケットかもしれませんね。

襟裏のタグは「Chalk Line」、80年代のスポーツウエアをよく手掛けていたメーカーのひとつです。以下は私の推測ではありますが、今回のジャケットは無地の「Chalk Line」の既製品にワンポイントのゴールドジムロゴマークを刺繍して販売されたものだと思います。

実は、このジャケットと全く同じ作りのジャケットを都内の古着屋で見かけたことがあるんです。もちろんそのジャケットの左胸にはゴールドジムの刺繍はありませんでした。

このジャケットには袖の色違いとして、黒の他に、赤と青の存在が確認されています。そして80年代当時の定価が65ドル。確か1ドルが250〜280円のころですので、日本円で16000〜18000円もした、高級なジャケットだったと言えるでしょう。

宮野成夫(みやの・なりお)
1965年8月5日生まれ。兵庫県出身。プロテインの老舗メーカー、健康体力研究所勤務を経て、現在はゴールドジム公認パーソナルトレーナー、スタジオトレーナーとして活躍中。また35年以上のキャリアを持つ、マッスルマニアプロボディビルダー。ゴールドジムをこよなく愛し、ゴールドジムのヴィンテージウエアの収集に余念のない、自他ともに認めるハードなゴールドジムマニアでもある。


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